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【古本】世界の適切な保存|永井玲衣
¥1,000
ロングセラー『水中の哲学者たち』で話題沸騰! 対話する哲学者・永井玲衣、待望の最新刊! 見ることは、わたしを当事者にする。 共に生きるひとにする。 世界をもっと「よく」見ること。その中に入り込んで、てのひらいっぱいに受け取ること。 この世界と向き合うための哲学エッセイ。 わたしはどうやら、時間が流れていくにしたがって、 何かが消えるとか、失われるとか、忘れられるということがおそろしいらしい。 ここに書かれたもの。その何倍もある、書かれなかったもの。 でも決してなくならないもの――。 生の断片、世界の欠片は、きかれることを待っている。じっとして、掘り出されることを待っている。 ◾️永井玲衣 人びとと考えあう場である哲学対話を幅広く行っている。せんそうについて表現を通し対話する、写真家・八木咲との「せんそうってプロジェクト」、後藤正文らを中心とするムーブメント「D2021」などでも活動。著書に『水中の哲学者たち』(晶文社)。第17回「わたくし、つまりNobody賞」を受賞。詩と植物園と念入りな散歩が好き。
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【古本】旅と料理|細川亜衣
¥1,000
言葉で綴られてすらいないレシピを見つける旅へ。 エッセイと、レシピと、写真と。 まずは何も考えず、ただ食べる。 そして、食べながら、 またはすっかり食べてしまってから、 ようやく考える。 料理家・細川亜衣が旅先で食べたもの、見たもの、出会った人たちの言葉を頼りに、想像力を膨らませて料理する。台湾(台北)、韓国(大田)、フランス(イル・ド・レ)、モロッコ(マラケシュ)、中国(雲南)……。ともに料理をしたかけがえのない人たちや、忘れがたい料理のエピソードを綴る。62品のレシピと、豊富なカラー写真を収録した、目にも心にも滋味ぶかい1冊。 ■ 写真=在本彌生 [目次] 旅、そして料理 旅 台湾ー台北 韓国ー大田 フランスーイル・ド・レ モロッコーマラケシュ 中国ー雲南 料理 【台湾】 はまぐりのスープ/菊菜炒め/翡翠豆腐/甘鯛の梅干菜蒸し/木の実意麺/茶わんたん/鶏肉の白鍋/柑橘愛玉 【韓国】 ごぼうジャンのサンパプ/ペクスク/白菜のコッチョリ/春菊のナムル/大根の水キムチ/干し大根のナムル/栄養飯/ホットク/干し野菜ご飯/いちごと五味子茶/えごまのスジェビ/豆腐の煮もの 【モロッコ】 ひよこ豆とクミンのスープ/ホブス/モロッコ風サラダ/オレンジにシナモン/ミントティー/トマトの詰めもの/いちじくの氷菓/ムセンメン/オクラのタジン 【中国】 山菜と香草の焼きトマトだれ/プーアル茶卵/じゃがいも炒め/青い豆炒め/薄荷と豆腐のスープ/蒸し焼き豚/檸檬きゅうり/傃族風蒸し魚/すいかジュースにココナッツゼリー/莜面頓頓/アスパラガスと茴香のスープ/菜花豆腐/涼粉 【インド】 ライタ/緑のチャツネ/スパイスライス/青菜のカフリ/焼きなすのバルタ/かぼちゃのサブジ/マサラチャイ/白菜のサブジ/インド風炒り卵/カジューバルフィ/ダール 【イタリア】 カリフラワーのアッフォガート/焼き赤玉ねぎ/トマトソースのマッケローニ/ゆで魚/アーモンドのグラニータ/ジャムのクロスタータ/夏野菜にサルサヴェルデ/魚のパスタ/オーブンカポナータ
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【古本】短篇集 ヘンルーダ|松岡千恵
¥2,500
現役書店員である松岡さんが描く、身近で、はかなくて、幻想的な、美しい世界。書店を舞台にした「備品奇譚集」や女の子たちの友情を描く「ヘンルーダ」など5篇を収録。解説は佐々木敦さん。絵は山口法子さん。
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【古本】ひとりになること 花をおくるよ|植本一子・滝口悠生
¥1,400
写真家、文筆家の植本一子と、小説家の滝口悠生が、2021年11月から2022年4月にかけてやり取りした往復書簡。
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【古本】つくる理由 暮らしからはじまる、ファッションとアート|林央子
¥1,200
インディペンデントな創作によって独自の境地を切り開いていった1990~2000年代の作家たちを再検証し、刊行後の反響から美術展へと発展した『拡張するファッション』。本書はその著者・林央子による待望の書下ろし新作。 現在を生きる同時代の表現者たちの声を拾う。 <目次> イントロダクション 日々生きる知恵を、アーティストの作法に学ぶ 第一章 生と死、そして家族を見つめて ・始まりの感覚をつかむため 青木陵子 ・死をポジティブに変換するため 竹村京 第二章 着ることは、生きること ・内省からはじけるクリエーション/ 暮らしをつくり、服をつくる 居相大輝 ・インターネットを駆使し、遊びながら生きる 山下陽光 第三章 形あるものをつくらない ・見えない敵と戦いながら、自分たちの居場所をつくるために PUGMENT ・世界を編集しながら生きる力 田村友一郎 ・「おかしみ」を味わう場をつくるため L PACK. 第四章 価値を問う ・世界をコラージュする方法 金氏徹平 ・暮らしに生きる芸術に光をあて、問いを放つ 志村信裕 エピローグ つくりながら生きる生活へ ◾️林央子(はやし・なかこ) 編集者。1966年生まれ。同時代を生きるアーティストとの対話から紡ぎ出す個人雑誌『here and there』を企画・編集・執筆。資生堂『花椿』編集部に所属(1988~2001)後、フリーランスに。自身の琴線にふれたアーティストの活動を、各媒体への執筆により継続的にレポートしてきた。2011年に刊行した『拡張するファッション』は、ファッションを軸に国内外のアーティストたちの仕事を紹介し、多くの反響を呼ぶ。同書が紹介した作家たちをふくむグループ展「拡張するファッション」は2014年に水戸芸術館現代美術センター、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館を巡回。公式図録『拡張するファッション ドキュメント』をDU BOOKSより刊行。 2020年には「写真とファッション 90年代以降の関係性を探る」(東京都写真美術館)を監修。2020年秋からロンドンのセントラル・セント・マーティンズ大学院で展覧会研究を学ぶ。
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【古本】喫茶店のディスクール|オオヤミノル
¥1,400
われわれは一体誰と契約をしているのか? SNSとグルメサイト、クラウンドファンディングとポイントカードに骨抜きにされた消費者万能の暗黒時代に模索する「いい店」の条件。自身の迷走を振り返りつつ、犬の目線で語る、経済、仕事、メディアにコミュニティ。金言だらけの与太話再び。 京都出身の焙煎人であり、京都[KAFE工船]、倉敷[カフェゲバ]などのカフェを営む著者が、街場の語り口で考える、この時代いかにして「いいお店」が成立するか。 情報消費、権威主義、労働者と消費者の物象化と疎外、シェアという名の労働力搾取まで、昨今の小商いにまで侵食する不可解な現象を、社会契約論にまでさかのぼり、共有地、贈与、ローカルなど広範囲にわたるキーワードとともに考察した、痛快かつ深い喫茶・小商い論。 (版元より)
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【古本】どこにでもあるケーキ|三角みづ紀
¥1,000
三角みづ紀の第8詩集は、詩人の記憶を重ねた13歳を描く33篇の書き下ろしです。 誰もが感じてきた変わっていく心と身体と家族との関係性、教室の疎外感や世界の美しさを、失った記憶が蘇るように描きだします。 タイトルの『どこにでもあるケーキ』をはじめ、一見すると否定的な言葉に、どこかそうありたいとも願う繊細な感情が見事に詩となっています。 すべて一人の目線で描かれるため、主人公のいる短い物語としても読め、しばらく詩から離れていたなという方にも、親しみやすい一冊です。 詩篇:三角みづ紀 装画:塩川いづみ 装丁:鈴木千佳子 本文:120頁/詩33編+口絵2点+あとがき 造本: 文庫よりひとまわり大きい上製本です。小口と天地に赤インクを塗る、三方小口塗装です。表紙絵は塩川いづみさん。タイトルは細い金の箔。 ■三角みづ紀(みすみ・みづき) 1981年鹿児島生まれ。札幌在住。在学中に現代詩手帖賞、第1詩集で中原中也賞を受賞。第2詩集で南日本文学賞と歴程新鋭賞を受賞。一ヶ月の間、欧州を旅して執筆した第5詩集『隣人のいない部屋』で萩原朔太郎賞を史上最年少受賞。デビューから現在まで、その活動が一貫して注目される詩人です。2016年度より、南日本文学賞の選考委員を、町田康、又吉栄喜、両氏と共に務めています。
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【古本】二重のまち/交代地のうた|瀬尾夏美
¥1,000
僕の暮らしているまちの下には、お父さんとお母さんが育ったまちがある 津波による甚大な被害で街が跡形もなくなった岩手・陸前高田市。震災後のかさ上げ工事で約10mの高さの新しい地盤が築かれた。 このことに着想を受け、著者が綴った冊子「二重のまち」は住民たちに愛唱された。 「交代地のうた」と現地での日記(2018~20年)とともに書籍化。 津波に流された町の地面の下に、静かに、しかし厳然として、 かつての町が横たわっているのだと語る瀬尾さんの文章に、 わたしは灯される明かりを見る思いがしたのでした。 ────────小野和子(民話採訪者) ◾️瀬尾夏美(せお・なつみ) 1988年、東京都足立区生まれ。宮城県仙台市在住。土地の人びとの言葉と風景の記録を考えながら、絵や文章をつくっている。2011年、東日本大震災のボランティア活動を契機に、映像作家の小森はるかとの共同制作を開始。2012年から3年間、岩手県陸前高田市で暮らしながら、対話の場づくりや作品制作を行なう。2015年宮城県仙台市で、土地との協働を通した記録活動をする一般社団法人NOOK(のおく)を立ち上げる。現在も陸前高田での作品制作を軸にしながら、“語れなさ”をテーマに各地を旅し、物語を書いている。ダンサーや映像作家との共同制作や、記録や福祉に関わる公共施設やNPOなどとの協働による展覧会やワークショップの企画も行なっている。参加した主な展覧会に「ヨコハマトリエンナーレ2017」(横浜美術館・横浜赤レンガ倉庫、神奈川、2017年)、「第12回恵比寿映像祭」(東京都写真美術館、東京、2020年)など。単著に『あわいゆくころ 陸前高田、震災後を生きる』(晶文社)があり、同書が第7回鉄犬ヘテロトピア文学賞を受賞。文学ムック「ことばと」vol.2 で初小説「押入れは洞窟」を発表した。
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【古本】『声の地層 災禍と痛みを語ること』瀬尾夏美
¥1,400
伝える人と耳を澄ます人をつなぐ、語り継ぎの文学 震災、パンデミック、戦争、自然災害…。多くを失い身一つになっても、集えば人は語りだす。痛みの記憶を語る人と聞く人の間に生まれた「無名の私たち」の記録。絵画多数掲載。 「すこしの勇気を持って、この人に語ってみよう、と思う。その瞬間、ちいさく、激しい摩擦が起きる。マッチが擦れるみたいにして火花が散る。そこで灯った火が、語られた言葉の傍らにあるはずの、語られないこと、語り得ないことたちを照らしてくれる気がして。それらを無理やり明るみに出そうとは思わない。ただその存在を忘れずにいたい」(はじめに) ■瀬尾夏美 1988 年、東京都生まれ。土地の人びとの言葉と風景の記録を考えながら、絵や文章をつくっている。2011年、東日本大震災のボランティア活動を契機に、映像作家の小森はるかとのユニットで制作を開始。2012 年から3 年間、岩手県陸前高田市で暮らしながら、対話の場づくりや作品制作を行なう。2015年、宮城県仙台市で、土地との協働を通した記録活動をするコレクティブ「NOOK」を立ち上げる。現在は、東京都江東区を拠点に、災禍の記録をリサーチし、それらを活用した表現を模索するプロジェクト「カロクリサイクル」を進めながら、“語れなさ” をテーマに旅をし、物語を書いている。著書に『あわいゆくころ―陸前高田、震災後を生きる』(晶文社)、『二重のまち/交代地のうた』(書肆侃侃房)、『10年目の手記―震災体験を書く、よむ、編みなおす』(共著、生きのびるブックス)、『New Habitations:from North to East 11 years after 3.11』( 共著、YYY PRESS)がある。
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【古本】あわいゆくころ ―陸前高田、震災後を生きる|瀬尾夏美
¥1,000
東日本大震災で津波の甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市。絵と言葉のアーティスト・瀬尾夏美は、被災後の陸前高田へ移り住み、変わりゆく風景、人びとの感情や語り、自らの気づきを、ツイッターで継続して記録、復興への“あわいの日々”に生まれた言葉を紡いできた。厳選した七年分のツイート〈歩行録〉と、各年を語り直したエッセイ〈あと語り〉、未来の視点から当時を語る絵物語「みぎわの箱庭」「飛来の眼には」で織り成す、震災後七年間の日記文学。 ◾️瀬尾夏美(せお・なつみ) 1988年、東京都足立区生まれ。宮城県仙台市在住。東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修士課程修了。土地の人びとの言葉と風景の記録を考えながら、絵や文章をつくっている。2011年、東日本大震災のボランティア活動を契機に、映像作家の小森はるかとの共同制作を開始。2012年から3年間、岩手県陸前高田市で暮らしながら、対話の場づくりや作品制作を行なう。2015年宮城県仙台市で、土地との協働を通した記録活動をする一般社団法人NOOK(のおく)を立ち上げる。現在も陸前高田での作品制作を軸にしながら、“語れなさ”をテーマに各地を旅し、物語を書いている。ダンサーや映像作家との共同制作や、記録や福祉に関わる公共施設やNPOなどとの協働による展覧会やワークショップの企画も行なっている。主な展覧会に「クリテリオム91」(水戸芸術館、茨城、2015年)、ヨコハマトリエンナーレ2017(横浜美術館・横浜赤レンガ倉庫、神奈川、2017年)など。
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【古本】古本屋たんぽぽのあけくれ|夏葉社
¥2,000
詩を愛する夫婦が1963年、高知に小さな古書店を開きました。 「タンポポ書店」です。 店には詩集も並んでいましたが、それ以上に雑本が並び、入り口には50 円均一の棚もありました。生まれてきた3人の子どもを養うため、夫は長距離トラックに乗り、妻は店舗だけでなく、催事場やスーパーでも古本を売ります。 夫が病死しした後も、妻の片岡千歳さんは 2004 年まで、ひとりで「タンポポ書店」を続 けました。 本書は 2004 年に片岡千歳さんが自費出版した随筆集の復刊です。 古本好きには知られていた本ですが、発行部数が少なく、長いあいだ入手困難の一冊でした。片岡さんの文章は生活に根ざした文章であり、あたたかみがあって、読む者の心を解きほぐします。 本書は現在ではなかなか見られない「貼り箱」をつかった、贅沢な仕様です。一度といわず、何度でも読み返していただけたらうれしいです。 ■片岡千歳 1935年、山形県堀内村(現、舟形町)生まれ。 63年に夫・片岡幹雄とともに高知県高知市で古書店「タンポポ書店」を開店。 同店は2004年に閉店するまで多くの人に親しまれた。 詩集に『きょうは美術館へ』『最上川』など。 2008年死去。 サイズ:132×185/ 320p / フランス装・函入り 発行年月:2023/10/20
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【古本】セツローさんの随筆|小野節郎
¥1,000
長くレントゲン技師を務めるかたわら、自らの美意識に導かれるままに描かれた野の草花の水彩スケッチ、木から削り出した匙やかんざし、手びねりの土人形など、人柄がにじむ素朴な作品で「セツローさん」の愛称で親しまれた小野節郎さんは、すぐれた書き手でもあった。 本書には生前に残した私家版の随筆集2冊から19篇を収録、滋味深く時にユーモラスな語り口で描かれる昔日の光景、家族のこと、日々のできごと。スケッチや造形作品も合わせて収録しました。 巻末には子息である陶芸家の小野哲平氏がエッセイを寄稿。 ■小野節郎 (著, イラスト) 1929年岡山県生まれ。愛媛県松山市で長くレントゲン技師を務めるかたわら、油彩を描く。のちに自らの美意識に導かれるままに野の草花を描き、木から匙やかんざしを削り出し、手びねりで愛らしい土人形を作った。晩年は「セツローさん」の愛称で親しまれ、幅広い世代のファンに恵まれる。陶芸家である長男・小野哲平氏、布作家の早川ユミ氏(哲平氏の妻)と全国各地で二人展、三人展を開催した。2017年没。 著書に『セツローさんのスケッチブック』(ラトルズ)、『セツローのものつくり』(アノニマ・スタジオ)がある。
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【古本】冬の植物観察日記|鈴木純
¥1,000
植物観察家の鈴木さんの2022年10月から2023年3月までの日記です。 柔らかい言葉で、あらゆる植物と家族とのふれあい、優しい気遣いが描かれています。 読んでいてほっと暖かくなる、冬の日記です。 新しい土地で迎える、はじめての冬のこと。 本書は秋から冬、そして春を迎えるまでの6か月間の記録です。 東京から山梨へ移住した植物観察家の鈴木純さん。街より野山が近くなったけれど、観察家としての日々は変わりません。生活の中で出会った身近な植物を、遠くから眺めたり、ぐっと自分に引き寄せたり。そんな風にしていつも観察しているのは、植物の「わかっていないこと」、まだ形のない「なにか」。 山梨で迎えた厳しい冬と、そこにある形のない春。春は、どこからやってくるのだろう。 「いま」を書きとめた貴重な記録です。 ■鈴木純 植物観察家。植物生態写真家。1986年東京都生まれ。東京農業大学で造園学を学んだのち、青年海外協力隊に参加。中国で砂漠緑化活動に従事する。帰国後、国内外の野生植物を見て回り、2018年にフリーの植物ガイドとして独立。野山ではなく、街中をフィールドとした植物観察会を行っている。2021年に第47回東京農業大学「造園大賞」を受賞。著書に『そんなふうに生きていたのね まちの植物のせかい』『種から種へ 命つながるお野菜の一生』(ともに雷鳥社)、『ゆるっと歩いて草や花を観察しよう!すごすぎる身近な植物の図鑑』(KADOKAWA)、『子どもかんさつ帖』(アノニマ・スタジオ)、監修に『はるなつあきふゆのたからさがし』(矢原由布子・アノニマ・スタジオ)、『まちなか植物観察のススメ』( カツヤマケイコ・小学館)ほか、雑誌等への寄稿多数。
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【古本】もう一度 猫と暮らしたい|見汐麻衣
¥1,000
■見汐麻衣が2009年ごろから書き留めていた文章から抜粋したものに書き下ろしを新たに加えた35編のエッセイ。 暮らしの中、なんの変哲もない日々のことや、台所にて思い耽ることや、家族のこと。偶然出会った名前も知らない人たちとの会話や日々の些事......。彼女が丁寧に繋ぐ言葉によってリズムが生まれ、物語が紡ぎ出されていきます。 シンガーソングライターの見汐さん、もちろん歌にまつわるお話も多いけれども、日常のなかでの凛とした振る舞いや気概も感じられる一面もあり、芯の一本通ったエッセイです。 著者:見汐麻衣 仕様:四六判 変形 上製本 192ページ 装画・デザイン:横山雄 編集:花井優太(Source McCartney) 価格:2,000円(税込) 発売日:2023年5月27日(土) 発売元:Lemon House Inc.(田代貴之) ■見汐麻衣 シンガー/ソングライター。 2001年「埋火(うずみび)」のヴォーカル、ギタリストとして活動を開始。 2014年解散後同年より、石原洋プロデュースによるソロプロジェクト「MANNERS」を始動、その他ミュージシャンのプロジェクトに参加する一方、映画、演劇、CMナレーションや楽曲提供、エッセイ・コラム等の執筆なども行っている。
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【古本】松江日乗|イノハラ カズエ
¥1,000
島根県松江市にひっそりとたたずむ古本屋「冬營舎」は、 ちっとも本が売れないけれど、毎日のようにお客さんから「差し入れ」が届く不思議な本屋。 個性あふれるお客さんとの交流を綴った店主の日記。 ●著者プロフィール イノハラ カズエ 広島県生まれ。各地を転々としたのち、松江が気に入り住みつく。 2015年より冬營舎店主。
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【古本】歌集 ここでのこと|ELVIS PRESS刊行
¥1,400
愛知県にゆかりのある9人の歌人、谷川電話、戸田響子、小坂井大輔、寺井奈緒美、辻聡之、野口あや子、千種創一、惟任將彥、山川藍が、県内の様々な場所を想いながら作歌したアンソロジー歌集。 愛知県文化芸術活動緊急支援金事業/アーティスト等緊急支援事業「AICHI⇆ONLINE」の企画の一環で制作した1冊。 ___ 友だちのアフロヘアーを通過するあいだ微風は複雑になる(谷川電話) 人の減りゆくオフィスに残りパソコンはデジタル音の嗚咽をもらす(戸田響子) 大村知事と河村市長が肩を組む写真を魔除けのために持ってる(小坂井大輔) お月さまだけは変わらず出迎えるすべて駐車場に変わっても(寺井奈緒美) 天国の気配に満ちて対岸のパン屋はパンを焼き尽くしたり(辻聡之) 爆音に罪のいざない、きよらなる反骨心が街を照らして(野口あや子) 動くのが蝶、動かないのが花ならばその絵はまったく花にあふれる(千種創一) ヨガをするひとびとよこたはる安置されてゐるかのやうなしづけさ(惟任將彥) 一人ずつ体温により許されて大きな門をゆっくりくぐる(山川藍) ___ 装画、挿画はイラストレーター、宮崎信恵(STOMACHACHE.)による。 新型コロナウィルスの感染拡大により、当たり前のように続くと思っていた私たちの日常は一変しました。特に、他者との対面での交流や、移動の自粛を求める‟要請”が私たちの生活とこころに与えた影響は小さくないものでした。 地球に住むすべての人にとって無関係ではいられない今回の事態ですが、各々の事情や環境によって受ける影響は様々です。また、移動が難しくなり行動範囲が狭くなったことで「世界が狭くなった」という声も散見しましたが、一方でこれまで見過ごしてきた半径1キロくらいの地図の解像度がぐっと上がったと見ることもできるのではないでしょうか。個々(ここ)の断片的なシーンと世界を同時に襲った未曽有の事態という大きなものがたり。ミクロとマクロの視点を行き来することで、自分の居る場所を改めて意識することができるのではないかと思います。 コロナ禍において刊行された短歌・詩のアンソロジー。 古本の状態:良好です。
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【古本】一年前の猫|近藤聡乃 ナナロク社
¥1,500
『A子さんの恋人』『ニューヨークで考え中』で人気の漫画家・アーティストの近藤聡乃さん。 一緒に暮らす猫たちとの生活を描いたエッセイ7編と、 魅力的なカラーイラスト約20点を、本文、巻末の蛇腹、特典シールなど随所に収録した小さな作品集です。 【仕掛けが盛り沢山!】 文庫サイズの上製本に、金の箔押し、巻頭と巻末にはそれぞれ、二つ折り、蛇腹(四つ折り)の別丁扉付き。 さらに、特典シールも全ての本に挿み込み。すてきな小箱のような一冊です。 【本文より】 ニューヨークはもう冬である。今日の猫たちは一年たったら一年前の猫になる。来年もたぶん私は猫たちの誕生日を祝うのを忘れてしまうけど、一年前の猫たちの小さな声やあたたかさを忘れることはないだろう。 ■近藤 聡乃|KONDOH Akino 1980年千葉県生まれ。2000年にマンガ家デビュー後、アニメーション、ドローイング、エッセイなど多岐にわたる作品を国内外で発表している。主な著書に、コミックス『はこにわ虫』(青林工藝舎)、『A子さんの恋人』全7巻(KADOKAWA)、『ニューヨークで考え中』1~4(以下続刊・亜紀書房)、作品集『近藤聡乃作品集』、エッセイ集『不思議というには地味な話』(ともにナナロク社)など。
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【古本】波打ちぎわの物を探しに|三品輝起
¥1,000
私たちはどうして物を買い、 所有するのだろうか 東京西荻で20年間続く雑貨屋 「Fall」の店主によるエッセイ集 物の売買を巡る状況は刻々と変化している。いままさに波にさらわれんとする物の価値をひとつずつひろいあげる珠玉のエッセイ集。本、アート、工芸、情報、音楽、おしゃれ、サブカル、聖と俗……、ゆらぎ続ける世界のはざまで生きのびる方法をケレン味のない筆致で綴る。 気づけばいま、雑貨界が物の世界を逆に覆いかくしつつある。 ほとんどの物が、いつ雑貨屋に連れていってもはずかしくないすがた、かたち、ふるまいを身につけてしまっていて、むしろ雑貨化していない物こそがマイノリティになっているのだ。だとしたらマジョリティとしての雑貨は、もう「雑」という字を捨てて、ふつうに「物」と呼んだらいいじゃないか──本書より ◾️三品輝起(みしな・てるおき) 1979 年京都府生まれ。愛媛県にて育つ。2005 年より東京の西荻窪で雑貨店「FALL」を経営。著書に『すべての雑貨』(ちくま文庫)、『雑貨の終わり』(新潮社)がある。
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【古本】フェルメール|植本一子
¥1,200
200ページのカラー写真と、5万字に及ぶ3週間の旅の日記。 写真家・文筆家の植本一子が、7ヵ国14都市にある17の美術館を旅して、 現存するフェルメール全35作品を撮り下ろしました。 フェルメールの筆遣いと息づかい、絵画とそこに集う人々をカメラとペンで記録した 「全点踏破」の旅を体験する、新しい美術書です。 ◾️植本一子(うえもと・いちこ) 1984年広島県生まれ。2003年キヤノン写真新世紀で荒木怪惟氏より優秀賞を受賞。広告、雑誌、CDジャケット、PV等で活動を続ける。 主な著書に、『かなわない』(タバブックス)、『家族最後の日』(太田出版)、『降伏の記録』(河出書房新社)など。
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【古本】絵本のなかへ帰る|高村志保|岬書店
¥2,500
限定1500部の希少品です。 髙村さんは長野県茅野市にある書店「今井書店」の店主。 書店の創業者である父が読んでくれたたくさんの絵本。 髙村さんはその絵本の魅力を1冊1冊紹介しながら、 過ぎ去った昔に思いを馳せます。 初めて出会った絵本のこと。 子育てに苦しんだとき、息子に読んだ絵本のこと。 いまは亡き人と話し合った大切な絵本のこと。 この本を読むと、なにより絵本を読みたくなります。
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【古本】本屋さんしか行きたいとこがない|島田潤一郎
¥2,000
夏葉社さんの別レーベル岬書店から刊行。 ひとり出版社の夏葉社の島田潤一郎さんが全国の本屋さんを巡ったエッセイと、ひとり出版社の視点から見た業界のことなどを書いたエッセイの2部構成となっています。
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【古本】海のまちに暮らす|のもとしゅうへい
¥1,800
イラスト、デザイン、詩、小説をはじめ、最近では漫画まで。 ときには自身で製本し、出版、営業までをも行う弱冠25歳の作家・のもとしゅうへい。 最近では『ユリイカ』による現代詩の新人賞を受賞したことでも話題になりました。 のもとさんは、コロナ禍であった2022年、大学を休学し、東京を離れて真鶴に移り住みました。 町の図書館でバイトし、畑を耕しながら制作活動を行っています。 都市を離れ、真鶴という港町で、土を触りながら感じたこと。 このエッセイ集には、日々の些細な生活の記録がさまざまな視点から描かれています。 それぞれのエッセイには、描き下ろしの4コマ漫画や挿絵付き。 装丁も、のもとさん自身によるものです。 誰しもの生活を、やさしく肯定してくれるような一冊です。 -------------------- たとえば、海の町で暮らすこと。見知らぬ場所に新たな自分を見出すこと。発見と記録を移動のなかで繰り返すこと。そのような連続性に身を置きながら生き続けることが、自分にとっての生活だった。そして生活をするそばから、自分はみたものや聞いたものをゆっくりと忘れていく。忘れてしまうものごとを拾い集めて書きとめながら、意識はもう次の移動の先端で風を受けている。 (あとがきより) -----------著者----------- ◾️のもとしゅうへい 一九九九年高知県生まれ。二〇二〇年より企画・執筆・編集・装幀までのすべてを個人で手がけるセルフパブリッシングの活動を続ける。二〇二四年、芸術総合誌『ユリイカ』による現代詩の年間新人賞「ユリイカの新人」に選出される。著書に、小説『いっせいになにかがはじまる予感だけがする』。文筆のほか、イラストレーション、漫画、グラフィックデザインなどの制作を行う。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程在籍。
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【古本】風の便り|小山清
¥2,500
美しい心をもった、寡作で、けれど不遇だった作家の随筆集。絵は『さよならのあとで』の高橋和枝さん。本編内の絵は、すべて手で貼っています。
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【古本】絵本をあなたに贈る|髙村志保
¥1,000
長野県茅野市にある小さな本屋さん・今井書店の店主が綴る、子どもの本の魅力と、本のある日々の幸せと喜び。愛しい本と出会う、大事な本と再会する、扉がそっとひらくエッセイ集。 愛しい本と出会う 大事な本と再会する 『たびする木馬』『はるとあき』『かさじぞう』『ねぼすけスーザのおかいもの』『ごんぎつね』『オレゴンの旅』『こまゆばち』『街どろぼう』『おにたのぼうし』『大草原の小さな家』『星と伝説』『オズの魔法使い』…… 楽しいとき、寂しいとき、何かを誰かを探しているとき。 あなたに読んでほしい 子どもの本、ときどき大人の本のこと。 絵本を子どもたちに届け続けている 小さな本屋さんの、心ほどけるエッセイ集。 *装画・挿画 牡丹靖佳 ◾️髙村志保 (タカムラ シホ) 1967年茅野市生まれ。今井書店店主。斎藤惇夫氏から贈られた言葉「静かにゆく者は遠くへゆく」を胸に、美しい物語を売り、届け、絵本の喜びについて講演する日々を送る。著書に『絵本のなかへ帰る 完全版』。