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【サイン入】おめでたい人|寺井奈緒美
¥2,090
軽快なリズムの文体、自由で伸びやかな短歌で、こんなにおめでたいことが等身大の生活のなかにはたくさんあるのだと教えてくれる。世界は無数の素敵にあふれていて、豊かな言葉で彩られている。わたしももっと日常にあふれる幸せを探しにいきたいと思う。 歌人・土人形作家・エッセイストとして大注目の著者が「おめでたい」をテーマに書き下ろした最新エッセイ集。ささやかでちょっと間抜けな暮らしをことほぐエッセイ&短歌28篇! ああ、私はパーティーピープルになれるような明るい人間ではありません。 でも、おめでたい人になりたい。 どうか、おめでたく生きる力をください。(「おめでたい人」より) 〈書店員さんから絶賛の声多数!〉 日常のなかの悲哀を、おかしみにかえて明るく照らす。うっかりすると「虚無」に飲み込まれてしまいそうな今の世にこそ「おめでたい人」が必要だ。 ーーON READING/ELVIS PRESS・黒田杏子さん 日々の生活を淡々と書きつつユーモアを表出させる名人芸。前作より一編が長くなり面白さの幅も広がった。シメの短歌も最高に効いてる。「こんなに面白いのなら、生きてみようかこの世界」と思える。 ーーREBEL BOOKS・荻原貴男さん ぼんやりしているようでいて、その実態は日常のすぐれた観察者。 のぞいてみたかった寺井さんの生活は、 陽キャじゃないけどほの明るくて、派手でないけどわくわくする。 なんだかちょっと気持ちがふさぐとき、 根拠はなくても〈だいじょうぶ〉と思わせてくれる、おめでたさに満ちていました。 ーーSPBS本店・Mさん 読み進めるごとにテンポ感と音の良い文章に引き込まれて、だんだんこちらもお祭り気分になってきました。読み終わった後も、楽しかったお祭りが終わってしまうような気持ちになってしまい、寂しさともっと読みたい、ずっと続いてほしいという気持ちになります。 ーー青山ブックセンター本店 文芸書担当・青木麻衣さん (版元より)
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【サイン入り】落雷と祝福|岡本真帆
¥1,870
「好き」に生かされる短歌とエッセイ。 その愛は、短歌になるのを待っている。マンガ、映画、犬、グミ、ぬいぐるみ、短歌…歌人・岡本真帆が愛する様々なものをテーマに、短歌とエッセイをつづる。 ◆収録テーマ「PUIPUIモルカー」/「シン・ゴジラ」/『チェンソーマン』/「ハチミツとクローバー」/『女の園の星』/「RRR」/グミ(お菓子)/花を買うこと/「THE FIRST SLAM DUNK」/犬/『スキップとローファー』/ぬいぐるみ/『ゴールデンカムイ』/『ちいかわ(なんか小さくてかわいいやつ)』/酒/短歌/スピッツ/『A子さんの恋人』全18題。 ◆本書だけの特別書き下ろし短歌を作りたい人のための「好きで短歌を作るには?」も収録。 ■岡本真帆 1989年生まれ。高知県、四万十川のほとりで育つ。未来短歌会「陸から海へ」出身。2022年に第一歌集『水上バス浅草行き』(ナナロク社)、2024年に第二歌集『あかるい花束』(ナナロク社)を刊行。
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ことぱの観察|向坂くじら
¥1,980
文芸の世界で最も注目を集める作家が挑んだ、言葉の定義をめぐるエッセイ集。 「好きになる」「さびしさ」「つきあう」――。日常で何気なく使っている言葉で私たちは、他人と「本当に」分かり合えているのだろうか。一つ一つの言葉が持つあいまいさや脆さを鋭く見抜き、記憶や経験、痛みや喜びの「手ざわり」からその意味を結び直す。他人や、自分自身や、そのあいだにある関係を観察した日々の、試行錯誤の記録。 ある言葉があって、同じ言葉を使う他人がいる。しかし、お互いにほかの文脈を持っていて、ほかの意味を考えている。だから会話が食いちがい、ときに関係がうまくいかなくなるのだ。定義をしながら、そしてその不完全さを思いながら、いつも感じてきたことがある。言葉がわたしの中である意味をむすぶとき、そこにはわたしの記憶や、経験や、痛みや喜びの手ざわりが、どうしようもなくまとわりつく。そしてきっと、他人の使う言葉には、彼らの記憶や、経験や、手ざわりが、同じようにまとわりついている。(「観察」より) まえがき 1.「友だち」「遊びと定義」「敬意とあなどり」「やさしさ」「確認」「忘れる」「くさみ」 2.「好きになる」「恋」「ときめき」「性欲」「つきあう」「愛する」 3.あなた「友だち2」「めまいと怒り」「さびしさ」「寝る」「飲むとわかる」「乗る」「観察」 ◾️向坂くじら 詩人。1994年、愛知県名古屋市生まれ。2016年、Gtクマガイユウヤとのポエトリーリーディング×エレキギターユニツト「Anti-Trench」を結成、ライブを中心に活動をおこなう。主な著書に詩集『とても小さな理解のための』、エッセイ『夫婦間における愛の適温』『犬ではないと言われた犬』(百万年書房)など。2024年、初小説『いなくなくならなくならないで』が第171回芥川龍之介賞候補となる。執筆活動に加え、小学生から高校生までを対象とした私塾「国語教室ことぱ舎」の運営をおこなう。
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テリーヌの夢|藤本玲未 左右社
¥1,980
言葉が生き物みたいだ。意志を持って出会い、寄り添い、新しい情感が生まれる。言葉が楽しいと、この世も捨てたもんじゃないんだね。ーー東直子 『オーロラのお針子』で注目の著者による、11年ぶりの第二歌集。 〈収録短歌より〉 書きかけのノートをめくる風があるあさって水族館に行こうよ うっとりとフルーツサンドの金縁のお皿の底をひっくり返す 女の子たちの群れから本体を取り出すように絵筆を濡らす 家系図の今どのあたり植物で分類するとマメ科だろうか あくる朝十八になる玄関の金魚はふっと縦に立ちたり またミラーボールのなかで眠るから雪が降ってもおこさないでね ポワレ、と口にするとき真冬日に隠れる魚が尾をひるがえす 好きなひと、だった、好きな、ひとである、最後に糸が切れるまで見る 魂は2等分にならないか君が滅びるまでのおしゃべり さよならの代わりにどんどん投げている海老の花揚げこれからだから ーーー(版元より)
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雪のうた|左右社
¥2,200
さようならが機能をしなくなりました あなたが雪であったばかりに――笹井宏之 どこから開いても〈雪〉のきらめく、はじめて短歌に触れるひとにむけた、とっておきの100首を集めました。 寒さの果てにおとずれる、あたらしい雪、まばらな雪、あかるい雪、はげしい雪、しずかな雪、ふりつづく雪、溶けていく雪……100人の歌人がうたった、わたしだけの雪のうた。 巻末には、収録歌の著者紹介と出典リストを収録。 この一冊から、お気に入りの歌人を見つけてみてください。 【収録歌人一覧】 青松輝/我妻俊樹/秋月祐一/左沢森/天野慶/阿波野巧也/飯田彩乃/飯田有子/石井僚一/石畑由紀子/伊藤紺/乾遥香/井上法子/上坂あゆ美/魚村晋太郎/牛隆佑/内山晶太/江戸雪/大辻隆弘/大森静佳/岡崎裕美子/岡野大嗣/岡本真帆/荻原裕幸/笠木拓/上篠翔/川野芽生/北辻一展/北山あさひ/絹川柊佳/木下こう/木下龍也/紀野恵/くどうれいん/栗木京子/黒瀬珂瀾/郡司和斗/小池光/神野優菜/小島なお/小林朗人/佐伯紺/榊原紘/佐クマサトシ/笹井宏之/笹川諒/佐原キオ/柴田葵/島楓果/鈴木加成太/鈴木ちはね/鈴木晴香/瀬戸夏子/竹内亮/竹中優子/立花開/田中槐/谷川電話/谷川由里子/田丸まひる/田宮智美/田村穂隆/俵万智/千種創一/千葉聡/辻聡之/土井礼一郎/堂園昌彦/戸田響子/鳥さんの瞼/toron*/永井祐/永井亘/中村森/錦見映理子/西村曜/早坂類/橋爪志保/はだし/初谷むい/服部真里子/東直子/平岡直子/藤本玲未/法橋ひらく/穂村弘/正岡豊/枡野浩一/丸山るい/光森裕樹/安田茜/藪内亮輔/山川藍/山田航/山中千瀬/雪舟えま/吉岡太朗/吉田隼人/吉田恭大/渡邊新月 (あいうえお順・敬称略、全100名)
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海のうた|左右社
¥2,200
海に来れば海の向こうに恋人がいるようにみな海をみている――五島諭 どこから開いても〈海〉がひろがる、はじめて短歌に触れるひとにむけた、とっておきの100首を集めました。 あかるい海、くらい海、まぶしい海、やさしい海、こわい海、はげしい海、さみしい海……100人の歌人がうたった、わたしだけの海のうた。 巻末には、収録歌の著者紹介と出典リストを収録。 この一冊から、お気に入りの歌人を見つけてみてください。 【収録歌人一覧】 青松輝/我妻俊樹/阿波野巧也/井口可奈/石川美南/石畑由紀子/伊舎堂仁/伊藤紺/伊波真人/井上法子/上坂あゆ美/牛隆佑/内山晶太/宇都宮敦/上澄眠/江戸雪/大前粟生/近江瞬/大森静佳/岡崎裕美子/岡野大嗣/岡本真帆/奥村晃作/笠木拓/加藤千恵/門脇篤史/川野芽生/川村有史/北山あさひ/絹川柊佳/木下龍也/工藤吉生/くどうれいん/郡司和斗/小島なお/五島諭/紺屋小町/榊原紘/佐クマサトシ/笹井宏之/笹川諒/佐々木朔/佐藤弓生/柴田葵/鈴木ジェロニモ/鈴木ちはね/鈴木晴香/染野太朗/多賀盛剛/高柳蕗子/立花開/田中有芽子/田中槐/谷川電話/谷川由里子/谷じゃこ/俵万智/千種創一/辻聡之/手塚美楽/堂園昌彦/土岐友浩/戸田響子/鳥さんの瞼/toron*/永井亘/仲西森奈/中村森/中山俊一/錦見映理子/野口あや子/長谷川麟/はだし/初谷むい/服部真里子/早坂類/東直子/平岡直子/pha/藤本玲未/フラワーしげる/穂村弘/本多真弓/正岡豊/枡野浩一/丸山るい/三上春海/光森裕樹/望月裕二郎/盛田志保子/柳原恵津子/山崎聡子/山下翔/山階基/山田航/山中千瀬/雪舟えま/吉岡太朗/吉川宏志/吉田恭大 (あいうえお順・敬称略、全100名)
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花のうた|左右社
¥2,200
『海のうた』『月のうた』『雪のうた』に続くシリーズ。今回も装丁の美しい「花のうた」を集めた歌集ができました。 どこから開いても〈花〉があふれる、はじめて短歌に触れるひとにむけた、とっておきの100首を集めました。 満開の桜、野に咲くたんぽぽ、雨の日の紫陽花、凛とひらく百合、色とりどりの薔薇、大輪のダリア、金木犀の香り、枯れてゆく花束……100人の歌人がうたった、わたしだけの花のうた。 巻末には、収録歌の著者紹介と出典リストを収録。 この一冊から、お気に入りの歌人を見つけてみてください。 【収録歌人一覧】 青松輝/我妻俊樹/天野慶/阿波野巧也/井口可奈/石井僚一/伊舎堂仁/伊藤紺/井上法子/上坂あゆ美/内山晶太/宇都宮敦/宇野なずき/上澄眠/江戸雪/太田垣百合子/近江瞬/大森静佳/岡野大嗣/岡本真帆/荻原裕幸/奥田亡羊/奥村晃作/尾崎まゆみ/小佐野彈/笠木拓/金田光世/椛沢知世/川野里子/川野芽生/川村有史/北谷雪/北山あさひ/木下龍也/木村比呂/工藤吉生/くどうれいん/黒井いづみ/小坂井大輔/小島なお/小俵鱚太/五島諭/佐クマサトシ/笹井宏之/佐佐木定綱/笹原玉子/ショージサキ/鈴木ジェロニモ/鈴木晴香/高柳蕗子/谷川由里子/谷じゃこ/俵万智/千種創一/手塚美楽/寺井奈緒美/堂園昌彦/土岐友浩/ナイス害/永井祐/中井スピカ/中村森/中山俊一/錦見映理子/沼尻つた子/橋爪志保/長谷川麟/初谷むい/服部真里子/馬場めぐみ/濱田友郎/早坂類/林あまり/東直子/平岡直子/廣野翔一/藤井柊太 /藤宮若菜/穂村弘/堀静香/本多真弓/枡野浩一/松野志保/丸田洋渡/丸山るい/水野葵以/水野しず/水原紫苑/光森裕樹/睦月都/盛田志保子/藪内亮輔/山崎聡子/山階基/山田航/山中千瀬/雪舟えま/揺川たまき/吉川宏志/吉田竜宇 (あいうえお順・敬称略、全100名)
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あかるい花束|岡本真帆 ナナロク社
¥1,870
8刷累計2万部を突破した『水上バス浅草行き』から、待望の第2歌集。 2拠点生活の中で詠まれた歌266首と、装丁の鈴木千佳子さんによる花の絵を束ねました。 明るいピンクの装丁で、自然と前向きな気持にさせられます。 そして、もちろん岡本さんの短歌からは、温かさや柔らかさ、優しさがつたわってきます。 たくさんの歌のなかから、ぜひお気に入りの一首を見つけてみてください。 【書籍概要】 『あかるい花束』 著者:岡本真帆 装丁・画:鈴木千佳子 仕様:B6変形 並製 176頁 収録歌:266首 【著者より】 歌集を出したあと、私は東京と高知での生活をはじめた。 二つの場所を行き来する中で、考えたことや思い出したことが、短歌になりました。 岡本真帆 【収録歌より7首】 わたしもう、夏の合図を待っている 冬至の長い夜からずっと ただしくよりたのしく歩く 光ってる水が見たくて すこし小走り 本当に正しかったかわからない決断たちよ おいで、雪解け 乱丁のある文庫本抱きしめる 愛すよたったひとつの傷を あなたと過ごした日々は小さな旅だった 空っぽの花器の美しいこと スパイスは火花に似てるわたしからわたしへ送る強い喝采 しゅくふくとはじける泡が光ってる 祝福 きみにはじめましてを ■岡本真帆(おかもと・まほ) 1989年生まれ。高知県、四万十川のほとりで育つ。未来短歌会「陸から海へ」出身。 2022年に第一歌集『水上バス浅草行き』(ナナロク社)を刊行。
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生活フォーエバー|寺井奈緒美 ELVIS PRESS
¥1,980
歌人として活動するほか、habotan名義で土人形を制作している寺井奈緒美による、初の短歌&エッセイ集。 この愛すべき、くだらなさ。 2019年に書肆侃侃房より刊行された第一歌集『アーのようなカー』では、日常の片隅に忘れられた事物をそっと掬うような、ささやかで滑稽で、どことなく寂しい歌で、多くの読者を獲得しました。 本書には2021年の秋からおよそ1年の間に書いたエッセイ80篇と短歌160首が収録されています。 書かれているのは、限られた行動範囲(ほとんどが部屋、そして職場、西友、たまに映画館)と限られた登場人物(私、S、ときどき同僚)の中でのまったく映えない日常。それがなぜだかすこぶる面白い。 なんでもないくだらない日常を描いたエッセイ。 それは、私ではない生活者としての視点を新たに教えてくれるし、私の日常の中にも見落としてしまいがちなタネがいっぱいあるのだと気づかせてくれる。 あるいは、自分の日常からは離れて、だれかの日常という自分にとっては非日常の世界へと連れ出してくれる。 日常にちょっとおかしみを見出したいと思ったときに、日々の慌ただしさのなかで彩りを無くしそうになったときに、ふとこの本のページを捲ってみると、ほっと一息できるかもしれません。ぜひ寺井さんの世界をお楽しみください。 著:寺井 奈緒美 出版:ELVISPRESS(ON READING) 装画・挿画:楢崎 萌々恵 ページ数:224 判型:四六判 発行年月日:2023年4月25日 初版第1刷 ■寺井奈緒美(てらい・なおみ) 1985年ホノルル生まれ。愛知育ち、東京在住。趣味は粘土で縁起のよい人形をつくること。 2019年4月、新鋭短歌シリーズ『アーのようなカー』( 書肆侃侃房)刊行。 2023年4月、短歌とエッセイ『生活フォーエバー』(ELVIS PRESS)刊行。
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とても小さな理解のための|向坂くじら 百万年書房
¥2,200
向坂くじらデビュー詩集、増補・新装版。鋭く磨かれた感性で日常に溶け込み隠されているなにかを暴いていくような、そんな詩が連なっています。 ”日々の息苦しさからの解放。 ここに綴られた詩は、あらゆる事象の境界を 溶かし、生まれたての眼で世界を見せてくれる。” 又吉直樹(お笑い芸人) ”幼さを内包しながら、少女は溶ける。 羽化した大人の身体。虫の眼で見つめる世界。 日常の美しさと痛みを描き出す、透明な言葉たち。” 今日マチ子(漫画家) ”「幸福な人間に詩は書けない」とある詩人は言ったが、わたしはそれを信じない。くじらさんは手を伸ばす。いま匂いや重みをもつきみ、おまえ、あなたへと。あなたの向こうの窓やその先へと。その道すがら、出会う誰かと互いに呼吸を渡し合って、生きて詩を書きつづける彼女のことを、わたしは誰よりも信じている。” 堀静香(歌人、エッセイスト) ■ 向坂くじら 詩人。1994年名古屋生まれ。「国語教室ことぱ舎」(埼玉県桶川市)代表。Gt.クマガイユウヤとのユニット「Anti-Trench」朗読担当。著書にエッセイ集『夫婦間における愛の適温』『犬ではないと言われた犬』(百万年書房)、小説『いなくなくならなくならないで』(河出書房新社)ほか共著など。 慶應義塾大学文学部卒。 出版社 : 百万年書房 (2024/10/30)