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本がきらい 本がすき|作・絵/マリアホ・イルストゥラホ 訳/小川紗良
¥2,090
読書が苦手なすべての子どもたちへ贈る “本の魔法”が伝わる冒険絵本! 読書が苦手な女の子が図書館で一冊の本と出会い、本の物語の世界でキツネと一緒に大冒険!だんだんと本に夢中になっていく、物語の魔法を感じる絵本です。2025年カーネギー賞(イラスト部門)候補作。 ◆訳者・小川紗良さんコメント ーーーーーーーーー なにを隠そう、私も本がきらいな子どもでした。空想や表現することは好きだけど、文字の世界に壁を感じていたあのころ、こんな絵本と出会いたかった!ポップなイラストと、ユニークなキャラクターが、物語の冒険へとぐいぐい引き込んでくれます。想像の翼を広げ、新たな世界へ羽ばたく、本の魔法がこめられた一冊です。読み終わるころには、あなたもきっと本が好きになるはず。 ■作・絵 マリアホ・イルストゥラホ スペイン生まれ、イギリスを拠点に活動するイラストレーター。アングリア・ラスキン大学大学院にて児童用絵本制作修士課程を修了。ワールド・イラストレーション・アワード2020の児童図書出版部門で新人賞受賞。2021ボローニャ国際絵本原画展ファイナリスト。邦訳に『あふれた まち』(化学同人/2023年刊)がある。 ■訳 小川紗良(おがわ さら) 1996年東京生まれ。文筆家・映像作家・俳優。俳優として、映画『イノセント15』、NHK『まんぷく』等に出演。 初長編監督作『海辺の金魚』は韓国・全州国際映画祭に出品され、自ら小説化も手がけた。2023年1月より、J-WAVE「ACROSS THE SKY」にてナビゲーターを務めている。同年3月、活動拠点として「とおまわり」を設立。保育士資格を持ち、本書が初の翻訳作品となる。
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ロボットと蛾|ヴィータウテ・ジリンスカイテ スタシス・エイドリゲーヴィチュス (イラスト) 櫻井映子 (翻訳)
¥1,980
ソ連体制下のリトアニアに生まれた、ロボットと蛾の奇跡の愛の物語が、現代の日本によみがえりました。欧米で人気をはくしたリトアニア児童文学の古典が、50年の時をへて初邦訳。 文明の産物である鉄のロボットと、自然の中に生きる感受性豊かな蛾。闇と光が織りなす彼らの不思議な交流は、大切なものを失ったときの悲しみと、人間らしい希望が目覚める喜びによって、心をゆさぶり、深い感動をもたらします。 ロボットに心はあるのか? 悲しく切ない愛の物語は、現代社会のAIと人間との関係にそのままあてはまるストーリーかもしれない。
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ゆめがきました|三好愛
¥2,200
とらえどころのない気持ちや経験を見事にイラストにし、 エッセイにも注目が集まる作家が描く、初の絵本。 寝ているひとたちみんなのところに「ゆめ」はきました。「よぞらでゼリーをたべるゆめ」「おかあさんがふえるゆめ」「ねことおんせんにいくゆめ」…、今日はどんなゆめがやってくる? ◾️ 三好 愛(ミヨシアイ) イラストレーター。東京都在住。ことばから着想を得る不思議な世界観のイラストが人気を集め、装画や挿画を数多く担当するほか、クリープハイプや関取花のツアーグッズなども手がける。著書に、エッセイ集『ざらざらをさわる』(晶文社)、『怪談未満』(柏書房)がある。「みんなのミシマガジン」(ミシマ社)にてエッセイ「犬のうんちとわかりあう」を連載中 おやすみ絵本に、あらたな傑作。
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たのしい江戸絵画入門 「推し」の魅力に漫画で迫る
¥2,530
長田 結花 (著), 金子 信久 (監修) 江戸絵画をずっと追いかけてきた「江戸絵画オタク」という長田結花さん。あるときは胸をときめかせ、あるときはその力に打ちのめされ、あるときはお前もがんばれと叱咤激励されながら、好きな絵と絵師に巡らせた思いを熱く、濃いめに、全力で詰め込んで、できた一冊です。 たくさんいる好きな絵師のなかから、特に魅力を伝えたい「推し」絵師を七人、テーマに掲げ、それぞれの絵師の、好きな絵やその絵の好きなところ、作風や魅力について長田さん自身が考えたことなどを、イラストレポートにまとめています。さらに、作品や文献から想像を膨らませ、その人となりを漫画に描いています。監修は、府中市美術館の金子信久先生です。 紹介している絵の図版は、すべて著者による模写です。そして、漫画は絵師自身が残した日記をはじめとするさまざまな資料を参考に、著者が想像力を羽ばたかせて描いたもの。どちらも長田さんらしい描写でとても魅力的です。 長田さんの絵や言葉をとおして、「そんなふうに楽しめばいいのか」と美術を身近に感じてもらえたら嬉しいです。 応挙、蘆雪、蕪村、若冲……。「江戸絵画オタク」ならではの圧倒的な熱量で、「推し」の絵師の魅力を徹底的に語り、描き尽くします。 ■著者:長田結花(おさだ・ゆか) イラストレーター、漫画家。1991年生まれ山梨県育ち。東京工芸大学デザイン学科卒業。文芸誌挿絵や書籍装画、漫画の制作など幅広く手がける。光文社「COMIC熱帯」にて漫画『そことかしこ』(2022年、光文社より第1巻刊行)、KADOKAWA「青騎士」にて『むすびめ』連載中。伊藤若冲、円山応挙をはじめとする江戸絵画の熱狂的なファンでもあり、府中市美術館開催の『与謝蕪村 「ぎこちない」を芸術にした画家』『江戸絵画お絵かき教室』展では、鑑賞レポートや古画の再制作を行い、展示に全面協力。SNSなどで話題を集めた。 ■監修:金子信久 府中市美術館学芸員。1962年東京都生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科美学美術史学専攻卒業。専門は江戸時代絵画史。「かわいい江戸絵画」や「へそまがり日本美術」「ふつうの系譜」など、既存の美術史お枠に収まらない、ユニークな展覧会を次々と企画。著書多数。
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【古本】人工植物門|本多沙映
¥2,000
本書は「人工植物が植物学上で正式に植物と認められた」という、作者が勝手に作ったストーリーから始まる、虚実をおりまぜたセミフィクションの植物図鑑。部屋の片隅や街角で、水も光も求めず静かに佇む「人工植物」は天然植物のように科学的に研究や観察されることなく、ひそやかにそして確実に私たちの日常の中で繁殖し続けています。そんな未開の植物群に興味を持った本多は、独自に身の回りの造花の採集・観察を始め、人工植物の工場が集まる中国・広州へと渡りました。広州の工場の見学の様子と彼女が採集した70枚の人工の葉っぱの観察記録が、学術的な体裁でユーモラスにまとめられている一冊です。 ー本書は人工植物(以下、アンソロポフィタ)のひとつひとつの個性が天然植物のように、センス・オブ・ワンダーをもって観察され、愛でられるような機会をつくろうと試みた半空想博物誌なのだ。(プロローグより)
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【古本】ファンタジア|ブルーノ ムナーリ
¥1,500
デザイナー、芸術家、詩人、発明家、美術教育家……天衣無縫な創造活動を通し、驚きと気づきにあふれたモノたちを生み出しつづけたイタリアの異才、ブルーノ・ムナーリ。 創造力ってなに?——この、誰もが知りたい謎かけのような問いに挑んだのが、われらが先生、マエストロ・ムナーリだ。茶目っ気たっぷりに目を輝かせ、引き出しから多種多彩な図版をつぎつぎ取り出しながら、鮮やかな切り口で、新しいものが生まれ出るまでのメカニズムを分析・解明してみせる。 創造力、発明、想像力、そしてもうひとつの人間の能力《ファンタジア》。これらの力を自由に働かせることができれば、人はみんな《クリエイティヴ》になる——この本には、造形のファンタジスタ、ムナーリが培った《クリエイティヴィティ》を育て活用する方法、幸せをもたらす創造のヒントがつまっている。 「あ、ひとつだけお忘れなく。みんなにも、教えてあげること——」