-
彼女たちに守られてきた|松田青子
¥1,980
大好きだった児童文学やドーナツの思い出、“タメ口おじさん”や古くさいマニュアルへの違和感。私たちを勇気づけるエッセイ集。 石井桃子、大島弓子、長くつ下のピッピ、ドラマの中の闘う人、母とつくったクッキー、カフェでひとりで過ごす女性…新聞・雑誌で反響を呼んだ10年分のエッセイ。 初版刊行日2025/3/24 判型四六判 ページ数224ページ ■松田青子 1979年、兵庫県生まれ。同志社大学文学部英文学科卒業。2013年、デビュー作『スタッキング可能』が三島由紀夫賞及び野間文芸新人賞候補に、14年にTwitter 文学賞第1位となり、19年には短篇「女が死ぬ」(英訳:ポリー・バートン)がアメリカのシャーリィ・ジャクスン賞短篇部門の候補となった。その他の著書に『英子の森』『おばちゃんたちのいるところ』『持続可能な魂の利用』、翻訳書にカレン・ラッセル『狼少女たちの聖ルーシー寮』『レモン畑の吸血鬼』、アメリア・グレイ『AM/PM』、ジャッキー・フレミング『問題だらけの女性たち』、カルメン・マリア・マチャド『彼女の体とその他の断片』(共訳)、エッセイ集に『ロマンティックあげない』『じゃじゃ馬にさせといて』などがある。
-
じたばたするもの|大阿久佳乃 サウダージ・ブックス
¥1,980
執筆当時、大学生だった著者の日々とアメリカ文学の関係性について、文学紹介でもあり、著者の日々の苦悩や起伏のある感情の動きを描いたエッセイでもあります。今だからこそ改めて、コロナ禍が彼女の生活に与えた影響はなにか、なにが私たちの暮らしから奪われていたのか、考えるきっかけにもなります。 著者 大阿久佳乃 発行 サウダージ・ブックス 定価 1800円+税 176ページ 46判変形 ペーパーバック 装丁 納谷衣美 初版発行日 2023年3月21日 ”私の好きな小説の主人公に共通しているのは欺瞞やごまかし、半端な妥協に溢れているにもかかわらず平気な顔をして回り続ける世界への苛立ちを持っていることだ。苛立つのはそれが変わるのをどこかであきらめきれていないからだ。そしてこの間違った回り方をしている世界に馴染むまいとし、じたばたする。” ”遠いものが必要だ。それは今自分がいる場所の拒否ではない。広い世界の遠いところに、別の言語でじたばたしている人がいると知り、それが決して無意味な空しい試みではなく重要なものだと理解すること。そのことが、私が今ここにいる大地とその上に立つ脚を強くしてくれる。” (「はじめに」より) ソール・ベロー、スタインベックから、トニ・モリスン、アドリエンヌ・リッチまで。現代作家の小説や詩から、北米先住民の口承文学まで。J・D・サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の主人公ホールデンに自分を重ねる大学生で文筆家の著者が、アメリカ文学や海外文学を読みながら、《生活すること・生きること・感じること》について綴った18編のエッセイを収録。 各エッセイの末尾には、読書案内として、本書で紹介したアメリカ文学・海外文学などの本の情報を掲載しています。
-
【古本】いつかたこぶねになる日|小津夜景
¥800
世界を愛することと、世界から解放されること――詩はこのふたつの矛盾した願いを叶えてくれる。 南仏・ニース在住の俳人である著者は、海を空を眺めながら古今東西の先人たちの詩(うた)を日々の暮らしに織り交ぜて、新たなイメージの扉をしなやかにひらく……。 杜甫、白居易、夏目漱石、徐志摩らの漢詩を優しく手繰り寄せて翻訳し、いつもの風景にあざやかな色彩を与える、全31編のエッセイ集。
-
【古本】のどがかわいた|大阿久佳乃
¥1,200
フリーペーパー「詩ぃちゃん」で知られる大阿久佳乃さんの初めての著書『のどがかわいた』。今春大学生になる著者の17歳〜19歳の思索。 発行:岬書店 発行年:2020年 サイズ:四六判変形/仮フランス装 ページ:158p 背焼けあり。
-
【古本】神様のいる街|吉田篤弘
¥1,000
著者の自伝的エッセイ。なにももたなかった若者が、神保町と神戸のふたつの街に惹かれ、あてもなく歩き回る。そこで発見したいくつかのこと。 幻の処女作『ホテル・トロール・メモ』を収録。 発行 夏葉社 刊行日 2018年04月25日 I仕様 四六判変形 上製 128頁
-
【古本】第一藝文社をさがして|早田 リツ子
¥2,000
夏葉社 (2021/12/25)
-
【古本】思い出すこと|ジュンパ・ラヒリ
¥1,200
ローマの家具付きアパートの書き物机から、「ネリーナ」と署名のある詩の草稿が見つかった。インドとイギリスで幼少期を過ごし、イタリアとアメリカを行き来して暮らしていたらしい、この母・妻・娘の三役を担う女性は、ラヒリ自身にとてもよく似ていた。――イタリア語による詩とその解題からなる、もっとも自伝的な最新作。 ▼Martha Nakamura マーサ・ナカムラ 他者に理解されることを目的としない心の声は、散文よりも詩の形に近くなる。ラヒリが古い机の奥から発見したのは、詩を書き綴ったノートだった。注釈を読み進めることで物語は展開していく。身元不明の水死体に思いを馳せる「顔の見えない」ネリーナ。曲がり角の先に待ち受ける新しい言葉に手を伸ばし、過去の宿命的な言葉を故意に喪失する。そうして、ネリーナは自分の顔を認識していく。単なるヴァース・ノベル(詩と小説の融合)ではなく、どこまで誠実に生に触れることができるかに挑んだ、生(声)への挑戦である。 ▼succedeoggi スッチェーデオッジ まず英語、次いでイタリア語による散文を長く創作してきたジュンパ・ラヒリが到達した詩は、濃密な内容とよく磨かれたスタイルで、すでに円熟の域に達している。『思い出すこと』は、ラヒリをよく知る読者にとっては新たなデビューとも言えるもので、彼女にとってのいくつかの重要なテーマが詩という形式のなかに姿を変えて現れている。 ▼Avvenire アッヴェニーレ紙 バフチンは他人の視点に積極的に関与するために、自身の判断を停止して他人の視点でものを見る方法について語っている。自伝と芸術的創作のあいだにある本書では、この特別な叙述テクニックが使われている。 ■ジュンパ・ラヒリ 1967年、ロンドン生まれ。両親ともコルカタ出身のベンガル人。2歳で渡米。コロンビア大学、ボストン大学大学院を経て、1999年「病気の通訳」でO・ヘンリー賞、同作収録の『停電の夜に』でピュリツァー賞、PEN/ヘミングウェイ賞、ニューヨーカー新人賞ほか受賞。2003年、長篇小説『その名にちなんで』発表。2008年刊行の『見知らぬ場所』でフランク・オコナー国際短篇賞を受賞。2013年、長篇小説『低地』を発表。家族とともにローマに移住し、イタリア語での創作を開始。2015年、エッセイ『ベつの言葉で』、2018年、長篇小説『わたしのいるところ』を発表。2022年からコロンビア大学で教鞭を執る。
-
【古本】冬の本|夏葉社
¥1,000
冬に読んだ本や、冬になったら思い出す本。冬に出会った本や、冬のような本。冬と一冊の本をめぐる書き下ろしエッセイ集。 ■執筆者一覧 青山南、秋葉直哉、淺野卓夫、天野祐吉、安西水丸、いがらしみきお、池内紀、池内了、石川美南、井嶋ナギ、伊藤比呂美、伊藤礼、井上理津子、岩瀬成子、上原隆、宇田智子、内堀弘、大竹昭子、大竹聡、大谷能生、岡尾美代子、岡崎武志、荻原魚雷、角田光代、片岡義男、木内昇、北澤夏音、北沢街子、北村薫、北村知之、久住昌之、小林エリカ、越川道夫、小西康陽、近藤雄生、佐伯一麦、柴田元幸、杉江由次、杉田比呂美、鈴木慶一、鈴木卓爾、鈴木理策、曽我部恵一、高橋靖子、高山なおみ、田口史人、竹熊健太郎、武田花、田尻久子、田中美穂、丹治史彦、友部正人、直枝政広、長崎訓子、名久井直子、能町みね子、橋口幸子、蜂飼耳、服部文祥、浜田真理子、早川義夫、平田俊子、平松洋子、文月悠光、穂村弘、堀込高樹、堀部篤史、ホンマタカシ、前野健太、万城目学、又吉直樹、松浦寿輝、町田康、南博、森山裕之、安田謙一、柳下美恵、山崎ナオコーラ、山下賢二、山田太一、山本善行、吉澤美香、吉田篤弘、吉本由美 装丁 和田誠
-
【古本】新版 宮澤賢治 愛のうた|澤口たまみ
¥1,200
SOLD OUT
生涯独身で、その恋心は妹や親友に向けられたと解釈されることの多い聖人・宮澤賢治。しかし彼には相思相愛の女性がいました。 お互い結婚を考えながらも叶うことのなかった悲しい恋。本書はその顛末を、『春と修羅』をはじめとする詩の数々に封じこめられた切実な恋心を読み解きながら、明らかにしていきます。 誰もが知る詩「永訣の朝」や童話「やまなし」「銀河鉄道の夜」などに隠された苦しい恋の片鱗に気づくとき、これまでとは違う「人間・宮澤賢治」が、生き生きと立ち現れてきます。 岩手の自然と風土を知り尽くすエッセイストが、約100年の時を越えて開封する、胸がしめつけられるほど切なく美しい、愛の物語です。 ■澤口たまみ エッセイスト・絵本作家。岩手大学農学部修士課程修了。1990 年エッセイ集『虫のつぶやき聞こえたよ』(白水社)で日本エッセイストクラブ賞、2017 年絵本『わたしのこねこ』(絵・あずみ虫、福音館書店)で産経児童出版文化賞美術賞を受賞。 岩手の自然を歩きながら賢治作品を読み解き、即興演奏とともに賢治作品を朗読する「朗誦伴奏」を続けている。主な著作に『クラムボンはかぷかぷわらったよ』(岩手日報社)、『自然をこんなふうに見てごらん 宮澤賢治のことば』(山と渓谷社)など。 2023 年から盛岡大学短期大学部准教授。岩手県盛岡市在住。