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納得できる唐揚げのために
¥1,650
読めば読むほど、唐揚げが食べたくなります…。 「人の数だけ、唐揚げの物語がある。」 大阪の本屋さん「本のすみか」さんがおすすめしたい+お世話になっている書き手の方々に参加していただき理想の唐揚げに出会えるヒントのような本を作りました。 書き下ろしのエッセイ・小説・短歌が収録されたアンソロジーです。 【もくじ】 ・「唐揚げ奮闘記2025」/ 佐々木里菜 ・「さよならの日のからあげ」/ 磯村柚依 ・「あの台所、あの唐揚げ。」/ 中前結花 ・「紫陽花と唐揚げ」/ 幸若希穂子 ・「大戸屋・鶏のおろし唐揚げ定食660円 」/ チヒロ(かもめと街) ・「ちき・ちき!」/ 加賀田優子 ・「ささやかでいて、ジューシー 」/ 佐伯いちか ・「時価の誘惑」/ リモ ・「ワニは呼吸している」/ 谷脇栗太 ・「胃袋の輪郭」/ まつさかゆう ・「納得できる唐揚げのために ――あとがきに代えて」/ 小林晴奈
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本屋未満 小さなオンライン書店のはじめかた
¥500
本屋未満 小さなオンライン書店のはじめかた 文日和の店主、太田祐輝によるオンライン書店のはじめかた入門書。 開業にいたるまでの準備工程、開業後の仕入れ・販売からかかった費用・売上まで こと細かに解説、紹介。 オンライン書店に興味のある方も、ちょっと気になる方も。 気軽な値段なので、気軽に手にとって見てください。 文庫サイズ 44p
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牛を食べた日|千葉貴子
¥1,870
「奥まった神聖な地」熊野地方、那智大社の裏手に位置する秘境・旧色川村。 この地で、長年自給農家を営んできた「そこそこ農園」の外山哲也さん・麻子さんが、牛耕の復活をめざして大事に育ててきた牛を「食べる」ことに決めた。牛を運び、肉にしてもらうまでの困難、その肉をみんなで分かち合い食べた日、そして後日談。その一連の営みを、同じ村に住む千葉貴子が、文章と写真で記録した一冊。 1頭の牛をきっかけに考える、今この時代に動物を殺して食べることその意味。昔ながらの暮らしが色濃く残る中山間地で、いまも、これからも生きていくこと…。 大きな文脈では見えにくい小さな営みから掘り起こす確かな生の手応えは、きっとさまざまな人の思考や生活につながっている。そんな気持ちで作った、らくだ舎出帆室発のルーラル・ノンフィクション。
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ふらんすの椅子 四月と十月文庫9|鈴木るみこ
¥1,760
雑誌『クウネル』の“心臓”であったライター・編集者鈴木るみこの遺稿集。 静謐な美しい文体にこころが洗われます。 『暮しの手帖』『フィガロ ジャポン』『すばる』などに掲載のエッセイのほか、未発表原稿5篇収録。 夢見る少女は、憧れのフランスに暮らす。いのちを愛おしむ眼差しからせっせと文章を書き、若い読者の夢を応援した。鈴木るみこは、大人になって最後まで夢見る少女のままだった。その切ない証しがポロポロ涙の結晶のようにこの本に詰まっている。 解説「るみちゃんへ」牧野伊三夫 装画 牧野伊三夫 装丁 青木隼人+牧野伊三夫 ■著者 鈴木るみこ(すずき・るみこ) 1963年静岡県富士宮市生まれ。ライター、編集者。1986年上智大学文学部フランス文学科卒業後、マガジンハウスに入社。1992年退社後、約2年間をフランスで過ごし、帰国後、執筆、編集、翻訳を手がける。雑誌『クウネル』に2001年創刊より携わり、生活雑誌の新局面を創出する斬新な編集と同誌に掲載された署名原稿により高い評価と人気を得る。2014年雑誌『つるとはな』ほかの雑誌や書籍の編集および執筆で活躍する。編著に『スマイルフード』(マガジンハウス、2000年)、『糸の宝石』(吉田昌太郎編、島隆志写真、ラトルズ、2009年)、『クウネルの旅 パリのすみっこ』(マガジンハウス、2010年)、『山口さんの椅子/記憶』(オオヤコーヒ焙煎所出版局、2012年)、『O KU 内藤礼 池上はどんなところだったか』(長野陽一写真、hehe、2014年)、『みどりの王国』(戎康友写真、青幻舎、2023年)ほか。2018年5月16日死去。
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複業ZINE
¥1,100
SOLD OUT
終身雇用は崩壊、非正規職が増大し、年金は当てにならず、いまや「死ぬまで働く」が当たり前。先行き不安な社会情勢が続く中、本業のかたわらにする副業ではなく、いろいろな仕事を並行して行う「複業」を選ぶ人が増えている。やりたいことだけでは生活できない/できることを増やすために/持続できる働き方を模索してetc. 15人の複業から浮かび上がってくる、仕事の現在、社会の姿。gasi editorial第8弾! 【目次】 今はどうにかなっているけど 小沼理 あなたの複業おしえてください フリーランスフォトグラファー×ライフワークの撮影や活動×アルバイト hikita chisato 僧侶×非常勤講師×マーケティングの業務委託 鵜飼ヨシキ 介護職×イラスト制作や在宅ワーク×フリマアプリ出品 ゆか 編集者、ライター×古物商×夜間救急受付 浅見旬 出張保育×お弁当販売×アート・デザイン活動 森梨絵 作家アシスタント×フリーライター、編集者 岡田有紀 ブランド・店舗運営×図書館カウンター×清掃×テニスコートの整備 高橋 翼 ライター×ベビーシッター×ペットシッター×うさぎ専門店のバイト 長田杏奈 ライター×コミュニティマネージャー×ラジオパーソナリティー×イベントMC×カメラマン×ハウスマスター×一日カフェ店員など 平野 蒼 空調メンテナンス会社×アーティスト×書籍の蒐集家 匿名 会社員×韓国語通訳・翻訳・コーディネート Mikhopper コンサルティング事業×訪問介護事業 吉田貫太郎 本屋×町議会議員×田畑×執筆 モリテツヤ 複業は高みを目指さず―アマチュア主義でやっていく 山本佳奈子
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私たちに名刺がないだけで仕事してこなかったわけじゃない 韓国、女性たちの労働生活史
¥2,420
家事労働者、食堂社長、ボランティア、ベテラン清掃員。女性への取材とチームの時代考察で紐解かれる女性たちの偉大な仕事。 韓国大手新聞社「京郷新聞社」で特別に編成されたジェンダー企画班による、偉大すぎる女性たちの記録 激動の時代、国を影で支えてきたのは「正社員」には数えられない無数の女性たちだった――。 韓国社会を支えてきた50~70代の女性たちへのインタビュー集。
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ガラスと雪のように言葉が溶ける 在日韓国人三世とルーマニア人の往復書簡| 尹雄大・イリナグリゴレ
¥1,760
自分の子供と異国の言語で話す人類学者と自国の言葉を話せないライターが、自らルーツとアイデンティティを日本語で語ったら。
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当事場をつくる―ケアと表現が交わるところ|アサダワタル
¥2,200
自分が変わってしまうかもしれなというゾクゾク感 足を出すからそこに足場があらわれる 「倫理」と「楽しさ」が出会う場へ ──伊藤亜紗(美学者) 暴力を目撃しそこに居合わせることの当事者性を誠実に考え抜いた一冊 ──信田さよ子(公認心理師・臨床心理士) 支援する/される関係を越えるため「当事者」から「当事場」へ。 当事者性をめぐる困難は「場」で分かち合う。 支援される側と支援する側の垣根を飛び越えるべく、 音楽表現を軸にした多彩な活動を繰り広げてきたアーティスト。 しかし、勤務先の障害福祉施設で重大なハラスメント事件が発覚。 「豊かな日常」を支えるはずの福祉現場にはびこる権力・暴力に直面したとき、何ができるのか? 葛藤し続けた先に著者が見出したのは、〈場〉づくりの重要性だった。 社会の「当たり前」をゆさぶってきた著者が、自身もゆさぶられつつ綴った、福祉・アートについての体験エッセイ。 “私たちはその「当事者になり得なさ」を深く受け止めた先に、もっとふさわしいやり方で「当事者性」を感受し、熟考し、他者と対話をするための〈場〉を創る行動へと移すべきなのではないか。僕はその〈場〉を、「当事場」と名づける。”(本文より) ■アサダワタル[アサダワタル] 文化活動家、近畿大学文芸学部准教授。1979年大阪生まれ。滋賀県立大学大学院環境科学研究科博士後期課程満期退学、博士(学術)。これまでにない不思議なやり方で他者と関わることを「アート」と捉え、全国の福祉施設や復興団地でプロジェクトやワークショップを実施。その経験を著作や音楽作品として発表している。CD作品『福島ソングスケイプ』(アサダワタルと下神白団地のみなさん)でグッドデザイン賞2022受賞。ホームヘルパー2級取得者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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海のまちに暮らす(第二版)|のもとしゅうへい
¥2,200
初版のその後の暮らしを描いたエッセイが追加された第二版になります! イラスト、デザイン、詩、小説をはじめ、最近では漫画まで。 ときには自身で製本し、出版、営業までをも行う弱冠25歳の作家・のもとしゅうへい。 最近では『ユリイカ』による現代詩の新人賞を受賞したことでも話題になりました。 のもとさんは、コロナ禍であった2022年、大学を休学し、東京を離れて真鶴に移り住みました。 町の図書館でバイトし、畑を耕しながら制作活動を行っています。 都市を離れ、真鶴という港町で、土を触りながら感じたこと。 このエッセイ集には、日々の些細な生活の記録がさまざまな視点から描かれています。 それぞれのエッセイには、描き下ろしの4コマ漫画や挿絵付き。 装丁も、のもとさん自身によるものです。 誰しもの生活を、やさしく肯定してくれるような一冊です。 -------------------- たとえば、海の町で暮らすこと。見知らぬ場所に新たな自分を見出すこと。発見と記録を移動のなかで繰り返すこと。そのような連続性に身を置きながら生き続けることが、自分にとっての生活だった。そして生活をするそばから、自分はみたものや聞いたものをゆっくりと忘れていく。忘れてしまうものごとを拾い集めて書きとめながら、意識はもう次の移動の先端で風を受けている。 (あとがきより) -----------著者----------- ◾️のもとしゅうへい 一九九九年高知県生まれ。二〇二〇年より企画・執筆・編集・装幀までのすべてを個人で手がけるセルフパブリッシングの活動を続ける。二〇二四年、芸術総合誌『ユリイカ』による現代詩の年間新人賞「ユリイカの新人」に選出される。著書に、小説『いっせいになにかがはじまる予感だけがする』。文筆のほか、イラストレーション、漫画、グラフィックデザインなどの制作を行う。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程在籍。
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ぼくら雨をきってきらきらはしる|川成灯
¥800
25歳、東京生まれ、実家暮らし。 部活をやめたり、恋と踊ったり、会社を休んで船に乗ったり。 どこにでもあるふつうの生活に全力で翻弄されながら、転がるように走る日々。 どんな気持ちの時も読める、ふつうのエッセイできました。 ことばじゃ伝わりきらないけれど、 わたしの武器はことばでありたい。
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【サイン入り】なんでそんなこと急に言うん?|奥村真帆
¥1,320
『なんでそんなこと急に言うん?』著者サイン入り みずみずしく、温かみのある穏やかな文章で書かれたエッセイ本が生まれました。エッセイと対になっている短歌もまた心地よく胸に入ってきます。装丁もとてもかわいいですね! 以下、著者による紹介です。 〜くすっと笑えてぎゅっと切ないエッセイ&短歌集〜 一度しゃべりはじめると止まらない著者がいろんな記憶をあれこれ語るレトロかわいいエッ セイ&短歌集です。書き下ろしエッセイ25篇と各エピソードに関連する短歌84首を収めまし た。 幼い頃の思い出、好きなもの、きらいなもの、得意なこと、苦手なこと、うれしかったこと、楽しかったこと、切なかったこと、出会った人々や風景、ままならないけれどたまに面白い気もする日常、なんでこうなったんやと自分でもよくわからない人生......。 話したくてうずうずしていた大切な思い出や笑い話を詰め込みました。 本の大きさ:A6(文庫本) ページ数:242頁 著者:奥村 真帆 装画・挿絵:奥村 真帆 デザイン:はちみつちひろ(小月デザイン) ■奥村 真帆 富山県富山市出身、沖縄県那覇市在住。執筆・編集を軸にフリーで活動中。SNSでは文章や短歌、絵を発表している。好きな食べ物は甘味とカレー、好きな乗り物は路面電車と飛行機とモノレール。
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【サイン本】踊れ、愛より痛いほうへ|向坂くじら
¥1,870
初小説にして芥川賞候補作となった『いなくなくならなくならないで』に続く、向坂くじらの小説第二弾! 幼い頃から納得できないことがあると「割れる」アンノは、愛に疑念を抱いていて――
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私の孤独な日曜日|月と文社
¥1,980
映えないからこそ、愛おしい。自分を見つめる17人の休日ひとり時間の過ごし方 休日のひとり時間、あなたは何をして過ごしますか?――世代やバックグラウンドの異なる17人による、ひとりで過ごす休日についてのエッセイ・アンソロジー。20代から50代まで、独自の視点と感性で文章を書く人たちに執筆を依頼。書き手の肩書きは、事務職、マーティング職、システムエンジニア、バリスタ、専門紙記者、大学院生、イラストレーター、書店店長、ライター、ひとり出版社経営者など。無名でありながらも、その人ならではの「孤独」の風景を持つ方々から、魅力あふれるエッセイが届きました。 誰かの「映えない」休日の裏にあるさまざまな孤独に触れることで、あなた自身の平凡な休日も、不思議と味わい深く感じられるかもしれません。 <目次> 休日のショッピングモールのことは大好きだけどたぶん僕とは相性が悪い…上ネズミ 渡り廊下…小黒悠 真夜中宇宙航海日誌…みすみ 脱衣…shun 何もしない。それもいい。…西谷恭兵 バーで孤独と乾杯したい…三毛田 中規模イオンで妄想する未来…澁谷玲子 僕と他人事と気分転換…中野 丁寧な暮らしはサザエさん症候群を打破できるのか…のろのろな野呂 布団のなかにいる…勝本育実 二十五時の国…青野朝 人が嫌いなわけではなくて…タムラ 出不精の言い訳…きのこやろう 社会から切り離された、いくつもの休日…鈴木豊史 さてどうしたものか…。…宇佐見明日香 日曜日の内野指定席B…伊野尾宏之 その舞台裏が愛おしい…藤川明日香
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小名浜ピープルズ|小松理虔
¥2,530
ぼくらはみな、だれかの悲しみのよそ者だ。 それでもなお、 他者との間の線を手繰り寄せる。 「他者(矛盾)を自分の中に招き入れ住まわせて、儀礼抜きに、迂路を介さず、問い問われ、問い直し、倫理を探し求めている」 ― 柳 美里( 小説家) 「〈中途半端〉の一語に自分の靄(かすみ)が晴れ、見知らぬ人々の顔がくっきりと見えてくる」 ― 三宅 唱( 映画監督) 東日本大震災と原発事故から10年。魅力的な地元の人々と話し、綴った、災間を生きるすべての人へ捧ぐ渾身の初のエッセイ 東北にも関東にも、東北随一の漁業の町にも観光地にもなりきれない。東日本大震災と原発事故後、傷ついたまちで放射能に恐怖し、風評被害は受けたが直接的被害は少なかった、福島県いわき市小名浜。著者は、この地で生まれ育ち〈中途半端〉さに悶えながら地域活動をしてきた。当事者とは、復興とは、原発とは、ふるさととは――10年を経た「震災後」を、地元の人々はどう捉え暮らしてきたのか。魅力的な市井の人々の話を聞き、綴った、災害が絶えない世界に光を灯す、渾身の人物エッセイ。 ■小松理虔(こまつ・りけん) 1979 年福島県いわき市小名浜まれ。法政大学文学部卒業後、福島テレビ報道部記者、かまぼこメーカー広報などを経て2015年独立。小名浜でオルタナティブスペース「UDOK.」を主宰しつつ様々な分野の企画や地域のプロジェクトに携わる。18年『新復興論』(ゲンロン)で大佛次郎賞受賞。著書に『地方を生きる』(ちくまプリマー新書)、『新地方論』(光文社新書)、『新復興論 増補版』(ゲンロン)。共著に『ただ、そこにいる人たち』(現代書館)、『常磐線中心主義 ジョーバンセントリズム)(河出書房新社)、『ローカルメディアの仕事術』(学芸出版社)。
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【サイン本】心の鎧の下ろし方|三砂ちづる
¥2,090
24年の教師生活を終え、竹富島に移住した著者。 人生の機微を深いまなざしで見つめ続ける、珠玉のエッセイ集。 闇など誰にでもある。 あなたはどこにでも行ける。 ――――― 一人ひとりのうちには、言葉が眠り、思いが秘められ、魂が息づいている。それらがよりよき形で、その人のうちに立ち現れ、周囲の人との交わりを可能にしていくために、おそらく、生まれてから身につけてきた心の鎧、ともいうべきものを少しずつ下ろしていく必要があるのではないか。――本文より ――――― 教師として、親として、人として受けとめ、受けとめられること。 それはいつでも、一瞬の勝負。 ――読者の声―― ・「こんな風に私は言ってほしかったんだな」と涙が止まらなくなる言葉がいくつもありました。人生のフェーズの時どきで、何度でも読み返したい本です。(30代・女性) ・生きるとか死ぬとか病むとか老いるということに直面せざるを得ない年代の私にとっては、10ほど年上の、うんとたくさんの経験をして来た先輩に、少し先の道を案内していただいて、背中を押してもらっているような本だった。(50代・女性) ・人が生きるおおもとを言葉にして見せてくれる、そうだそうなのだと腑に落ちることがたくさん書かれている。三砂さんの言葉に自分の中の多様性を信じてみたいと思います。(男性) ・丸ごと受け止めてほしい、でも1人の人間として認められたい。そんな厄介な矛盾を抱えた人たちにとって、しなり受け止め、そっと先へ放ってくれる、「母」からのエールのような一冊だと思います。(20代・女性) ・現役世代の後方支援と老親の話し相手と、地元の農業のお手伝い、各々のステージでは主役ではないことをしたい私の手を包み込んで頷いてくれるような。とても励みになった。作品に出会えて良かった。(60代・女性) ・観察と気づきと実感の言語化に「なるほど!」と「ありがたや!」の連続。上の世代の苦しみも、下の世代の生きづらさも、はたまた表裏一体の喜びや希望も、すべてお見通しなのでしょうか、と思えてしまうほどの目配せとあたたかみに、「これから」のための勇気をいただいたような気がします。(30代・女性) ===============(版元より) “一人ひとりのうちには、言葉が眠り、思いが秘められ、魂が息づいている。それらがよりよき形で、その人のうちに立ち現れ、周囲の人との交わりを可能にしていくために、おそらく、生まれてから身につけてきた心の鎧、ともいうべきものを少しずつ下ろしていく必要があるのではないか。“
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本をつくるということについて話そう?|ひとりごと出版
¥1,210
ひとりごと出版の3人による、『本をつくるということについて話そう?』。 2024年5月、『取るに足らない大事なこと』の刊行をきっかけに立ち上がった「ひとりごと出版」。この春、2冊目となる『不確かな日々』を刊行する直前のタイミングで、レーベル立ち上げからの1年を3人で振り返り、その内容をZINEにしました。 本を形にすることに加えて、届けること、広がることまで含み「本をつくる」ということ。 「本とZINEのちがいってなんだろう」「初版、何部つくるのか」「書店営業の正解がわからない」などなど、手探りながら出版をはじめた3人のリアルな実態を感じてもらえる一冊になっています。
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不確かな日々|星野文月
¥1,980
思うようにいかない日々の中で、自分の現在地を確かめるように、書きながら暮らした半年間の記録。 作家・文筆家の星野文月さんが、2024年の1月1日から半年間の日々の暮らしを綴っています。 日常の中でとりこぼしたくないこと、 書いて残しておきたいこと、 まだ書けないこと、書きたくないことを 丸ごとここに置いておきたい。 今の私にとって日記を書き続けることは、 未来の自分に対する祈りのような行為だ。 ――本文より
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ぼちぼち|藤岡みなみ【限定特典付】
¥2,200
藤岡みなみさんがラジオ「おささらナイト」で語った10年分の雑談をまとめたエピソードトーク集。 270本もの小ネタを少しずつ、読み進められます。1分でニヤリ、それがこんなに読めるなんて、というお得感もあります。 ぼちぼち、と隙間時間に読んでみてはいかがでしょうか。 それでは、聴いてください。 しゃべり続けて10年、 エピソードトーク大全。 限定サイン入りポストカード特典付き。 藤岡みなみ『ぼちぼち』 6月上旬頃発売・四六判・324p 装画・題字/藤岡拓太郎
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ゼリーのようなくらげ |髙田友季子
¥2,090
閉じこもる者たちの、閉じているゆえの破綻——。地方の町を舞台に、恐れ、怒り、無力感を抱えながら生きる女性たちのリアルを、繊細な筆致で描く4つの短編小説。徳島在住、三田文學新人賞佳作を受賞した注目の作家による初の小説集。 ”母が入院してから、夕食時に父がいないのは初めてだった。SNSを眺めながらドリアを口に運ぶ。相変わらず多くの人が怒っている。まともに国会で議論しない政府与党を批判する投稿にいいねをし、フェミニズムをテーマに作られた雑誌の宣伝をリポストする。スプーンが皿にあたる音が静かに響く。” (「金色のスープ」より) 五感に突き刺さる濃密な表現で女たちのやるせなさを突きつけてくる本書を読んでいると、おぞましいもの、厭わしいものをこそ真っ向から見据えろ、と叱咤される気がする。 推薦=小竹由美子(翻訳家) 読みながら登場人物たちの人生に思いを馳せると同時に、読者としての自分の人生も否応なしに続いていくという事実に圧し潰されそうになった。傑作だと断言できる。 推薦=岸波龍(機械書房) ■髙田友季子(たかた・ゆきこ) 1985年、徳島県生まれ。2017年、「乾き」で第23回三田文學新人賞佳作受賞。『徳島文學』や『巣』に作品を発表している。
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遺骨と祈り|安田菜津紀
¥1,760
死者をないがしろにする社会が、生きた人間の尊厳を守れるのか? 福島、沖縄、パレスチナを訪れ、不条理を強いられ生きる人々の姿を追った、著者の6年間の行動と思考の記録。遺骨収集に取り組む2人の男性の言動を通して、歪んだ現代日本の社会構造を浮き彫りにするとともに、「未来の人の明日をつくる」ためには何が必要なのかを提示する。現地に赴き、自らの実体験から言葉を紡ぎ出した気鋭のジャーナリストの問題提起の書。
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なぜ社会は変わるのか はじめての社会運動論|富永京子
¥1,100
社会はひとりでに変わっていくわけではない。そこには必ず「変えた」人たちがいる。 デモにストライキ、不買運動…社会運動はどのようにして起きるのか。 気鋭の社会学者による、日本初となる社会運動論の入門書! 【目次】 第一章 社会運動とはなにか 第二章 集合行動論 人々は怒り・不平・不満から立ち上がる? 第三章 フリーライダー問題から資源動員論へ 資源と組織が運動を制する 第四章 政治過程論/動員構造論 既存のつながり、政治側の動向、「成功しそう」と思えるかどうか 第五章 政治的機会構造論 政治の側の「聞く耳」を計測する 第六章 フレーム分析 社会運動の「伝え方」と「受け取り方」 第七章 新しい社会運動論 マイノリティによる私的な領域を通じた運動 第八章 社会運動と文化論 資源でも組織でも政治的機会でもなく 第九章 2000年代の社会運動論 MTTの理論と経験運動論 第十章 社会は社会運動であふれている ■富永京子(トミナガ キョウコ) 1986年生まれ。立命館大学産業社会学部准教授。専攻は社会運動論。東京大学大学院人文社会系研究科修士課程・博士課程修了後、日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、2015年より現職。著書に『社会運動のサブカルチャー化』(せりか書房)、『みんなの「わがまま」入門』(左右社)、『「ビックリハウス」と政治関心の戦後史』(晶文社)、論文に ”Social reproduction and the limitations of protest camps: openness and exclusion of social movements in Japan”, Social Movement Studies 16(3)がある。
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セカンド・チャンス
¥1,320
『セカンド・チャンス シェイクスピアとフロイトに学ぶ「やり直しの人生」』 スティーブン・グリーンブラット 著 アダム・フィリップス 著 河合 祥一郎 訳 「セカンド・チャンス」(人生をやり直すチャンス)という、危機に直面する人間存在を揺さぶる想念はいつの時代も文学的想像力の核心であった。偶然や意志や運命に左右されるセカンド・チャンスの実現や失敗を描いてきた歴史上最高の作家とその最高の解釈者を通して、人間の再生能力の力強さを考察する珠玉の一冊。
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ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる|小川公代
¥1,100
強者が押しつける「正しさ」と暴力や分断がはびこる現代社会。そこで置き去りにされているのは、尊厳を踏みにじられた人々が紡ぐ〈小さな物語〉――恐ろしい怪物の物語として知られる『フランケンシュタイン』を、10のテーマを通して多様な作品群と縫い合わせ、読む者をケアの本質へと誘う。想像力を解き放つ文学論。
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物語化批判の哲学 〈わたしの人生〉を遊びなおすために|難波優輝
¥1,056
物語はなぜ苦しいのか?「物語」が過剰に要求される現代社会で、「人生とはかくあるべきだ」という押しつけに抗う。 新進気鋭の美学者による「次世代の哲学」。 【推薦の声、続々!】 〇永井玲衣氏(哲学者・『水中の哲学者たち』『世界の適切な保存』) わたしたちは何のために哲学するのか。 それは、もっと世界に出会うため、もっと広々とした場所に行くため、もっと可能性にめまいをおぼえるためなのかもしれない。難波さんは、考えれば考えるほど、自由になっていくみたいだ。 〇田村正資氏(哲学者・『問いが世界をつくりだす』「あいまいな世界の愛し方」『群像』) ずっと、アイデンティンティを見つけなければと思っていた。 でも、アイデンティティという名の物語に囚われていただけだったのかもしれない。難波さんの本はそんな僕に「世界を見くびるな。そこから出てこい!」と語りかけてくれる。 【抜粋】 清涼飲料水の広告の少女はいつもドラマティックな青春を謳歌しているし、「推し」はファンの期待した筋書きどおりに振る舞うし、就活面接では挫折経験を「美談」として語らねばならない。 私は端的にこう思う。何かがおかしい、と。 人々はあまりにも強い物語の引力に引き寄せられて、もはや物語に支配されつつあるのではないか、と私は危惧し始めた。 だから、私はこれから、物語に対抗したいと思う。何かしらの物語が私たちの幸福を奪うのだとしたら、もはやそんな物語は廃棄されるべきだろう。私はよき物語を愛している。それゆえ、物語を批判したいと思う。愛するということは、支配されるわけでもなく、支配するわけでもなく、独特のバランスのなかで惹かれ合い、反発し合うことなのだと考えている。 第一部の「物語篇」では、物語化の持つ魔力と危うさを論じていく。第二部の「探究篇」では、物語の危険を避け、物語を相対化できるような思考を「遊び」を手がかりに探索していこう。その中で、改めて物語との向き合い方がみえてくるはずだ。 物語化批判、そして、遊びの哲学を始めよう。 【内容紹介】 〇 誤解を生む「自分語り」(第1章 物語批判の哲学) 〇「感情的だ!」という批判をする人こそ、実はもっとも「感情的」(同上) 〇 アイデンティティは服のように「着替えられる」(同上) 〇 人生を「攻略」しようとする人が陥る「視野狭窄」(第2章 ゲーム批判の哲学) 〇 なぜ人は「考察」と「陰謀論」にハマってしまうのか(第3章 パズル批判の哲学) 〇 真のギャンブラーが欲しいのは「お金」ではない(第4章 ギャンブル批判の哲学) 〇 残酷だけど創造的な「おもちゃ的生き方」(第5章 おもちゃ批判の哲学) ■難波優輝(ナンバ ユウキ) 1994年、兵庫県生まれ。会社員、立命館大学衣笠総合研究機構ゲーム研究センター客員研究員、慶應義塾大学SFセンター訪問研究員。神戸大学大学院人文学研究科博士課程前期課程修了。専門は分析美学とポピュラーカルチャーの哲学。著書に『SFプロトタイピング』(共著、早川書房)、『なぜ人は締め切りを守れないのか』(近刊、堀之内出版)。