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本をつくるということについて話そう?|ひとりごと出版
¥1,210
ひとりごと出版の3人による、『本をつくるということについて話そう?』。 2024年5月、『取るに足らない大事なこと』の刊行をきっかけに立ち上がった「ひとりごと出版」。この春、2冊目となる『不確かな日々』を刊行する直前のタイミングで、レーベル立ち上げからの1年を3人で振り返り、その内容をZINEにしました。 本を形にすることに加えて、届けること、広がることまで含み「本をつくる」ということ。 「本とZINEのちがいってなんだろう」「初版、何部つくるのか」「書店営業の正解がわからない」などなど、手探りながら出版をはじめた3人のリアルな実態を感じてもらえる一冊になっています。
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私の小さな日本文学|チェ・スミン編|夏葉社
¥1,760
ソウルでひとり出版社「夜明けの猫」と、書店「セゴ書林」を営むチェ・スミンさんは、2010年に明治大学に入学しました。 そこで日本の近代文学のおもしろさを知り、韓国に戻ってから、「あまり知られていない作家の作品を掘り出して翻訳することを決意し」、ひとり出版社を立ち上げます。彼女は、芥川龍之介や萩原朔太郎といったメジャーな作家だけでなく、伊藤野枝、片山廣子、豊島与志雄、牧野信一、田中貢太郎、渡辺温らの掌編小説を韓国語に翻訳し、印刷して、販売しはじめました。 そのユニークな活動は韓国のリトルプレス周辺ではよく知られ、日本でも、岡山市で開催されている「おかやま文芸小学校」に毎年招かれ、自身で製作した冊子や文学グッズを販売しています。 夏葉社もまた、「おかやま文芸小学校」に毎年出店し、そこで彼女の活動を知りました。16編の近代文学の掌篇を集めた瀟洒な本です。装画は恩地孝四郎、長いあとがきはチェ・スミンが日本語で書いています。これまでにない、あたらしい日本近代文学入門です。 (版元より) ◾️チェ・スミン 1990年生まれ、翻訳家、作家。感情を込めて自由に本を作る出版社「夜明けの猫」の代表として、文学の本質を守りながら多様な形の本を生み出している。 ソウル永登浦区で、本を介して人々の絆を深める24時間営業の独立書店「セゴ書林」も運営している。
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町の本屋はいかにしてつぶれてきたか| 飯田一史
¥1,320
かつて本屋は「帰り道にふらっと寄る」場所だった。だが、いつのまにか町から本屋の姿はなくなり、「わざわざ行く」場所になってしまっている。いったいいつから、どのようにして、本屋は消えていったのか? 本書では、出版社・取次・書店をめぐる取引関係、定価販売といった出版流通の基本構造を整理した上で、戦後の書店が歩んだ闘争の歴史をテーマごとにたどる。 公正取引委員会との攻防、郊外型複合書店からモール内大型書店への移り変わり、鉄道会社系書店の登場、図書館での新刊書籍の貸出、ネット書店の台頭――。 膨大なデータの分析からは、書店が直面してきた苦境と、それに抗い続けた闘争の歴史が見えてくる。「書店がつぶれていく」という問題の根幹を明らかにする一冊。
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本屋のパンセ 定有堂書店で考えたこと|奈良敏行 三砂慶明編
¥2,420
定有堂書店が発行している月刊ミニコミ誌『音信不通 本のビオトープ』に掲載された奈良敏行さんのエッセイに、書き下ろしの原稿を加え編者・三砂慶明氏が再構成。 1980年に鳥取で、創業された定有堂書店。2023年に閉店するまで、「本を並べること」「読書会をすること」「ミニコミ誌をつくること」の3つを柱に、43年間営業を続け、その独自の選書と取り組みが全国各地の書店員に注目され、書店員の訪問が絶えないことから「書店員の聖地」とも呼ばれました。 店を閉じた現在もミニコミ誌やウェブでの発信は続けられています。 定有堂は、本屋が詣でる本屋だった。鳥取まで訪ねていき、奈良さんからふっと宙に放たれて光ることばに、支えられた本屋は自分だけではないはずだ。オブジェが吊られた定有堂の店内を思い出しながら本書を読み、奈良さんのことばを受け継いで実践を続けようという決心が、青空のようにひらけた。 NUMABOOKS/本屋B&B・内沼晋太郎 本が好き、という〈初発衝動〉から奈良さんは店を始めた。本を並べ、ミニコミを出し、読書会をして、対話と思索を続けた。時流に遅れながら外界につながり、終わりはまた始まりになった。時空を歪めた奈良さんは、店を閉めてもまだ本屋でいる。 市場の古本屋ウララ・宇田智子 本を読むことの先に、本の中のような人生は扉を開いていなかった。とすると本そのものを目的として生きるしかない。本を読むのでもない書くのでもない、本を売るという人生がそこにあった。読むことや書くことは、あまりに一つの人格のもとに緊縛性が強く行き止まりだった。本を売るという人格が、解けなかった人生の問いを一挙に明快なものにしてくれた。(本書「本屋を生きる」より) ■奈良敏行 1984年生まれ。1972年早稲田大学第一文学部卒。 1980年鳥取にて、定有堂書店を開業。著書に『町の本屋という物語 定有堂書店書店の43年』(作品社)、共著書に『街の本屋はねむらない』、三砂慶明編『本屋という仕事』(世界思想社)など。 ■三砂慶明 1982年生まれ。「読書室」主宰。本の執筆、企画、編集、書評を手掛ける。立ち上げから参加した梅田蔦屋書店を経て、TSUTAYA BOOKSTORE 梅田MeRISE勤務。 著書に『千年の読書 人生を変える本との出会い』(誠文堂新光社)、編著書に『本屋という仕事』、奈良敏行著『町の本屋という物語 定有堂書店書店の43年』がある。
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本をともす|葉々社 小谷輝之
¥2,200
東京の梅屋敷駅近くにある本屋さん葉々社の店主、小谷輝之さんの開業してからのこれまでの本屋さんのしごとの記録です。これから本屋さんをはじめたい、という方にも積極的にノウハウを教えている小谷さんならではの視点で、具体的なことまで詳らかに綴っています。 二〇二二年四月の開店以来、早いもので三年という時間が経過した。毎日、決めた時間に店を開けて、夜が訪れると店を閉める。単純な日々の繰り返しのようでいて、実際はそうではなく、毎日何かが発生する。バタバタするときもしょっちゅうある。 店を開けたあとはお客さんを待つ。基本的にはただ待つ。考えれば出版社に勤務していたときも待つ仕事が多かった。著者から原稿を、カメラマンから写真を、外に撮影に行けば、雲に隠れた太陽がふたたび顔を出すまで待つこともあった。だからなのか、待つことは嫌いではない。 二十五年の会社員生活を経て開業した葉々社は、本屋と出版社を兼務している。本を売りながら、本を作ってもいる。ふたつの出版社に所属していた頃は、仕事が忙しすぎて、自分自身がどんな仕事に向いているのか、真剣に考えたことはなかったように思う。これまでずっと雑誌や書籍の編集に携わってきたのだが、営業の仕事にはいちども就いてこなかった。本屋の仕事を始めてみて、自分はもしかすると営業に向いていたのではないかと感じている。リアルな場所としての本屋、イベント出店、オンラインストアをはじめ、毎日いろんなお客さんとのやりとりがある。本の話を聞いたり、仕事上の悩みについて相談を受けたり、日々、さまざまな年代のお客さんの人生に少しだけ触れている。まだ、三年程度しか本屋の仕事をしていないけれど、五十歳にしてたどり着いたこの職業は、天職なのかもしれない。いまはそう思っている。それほどまでに本屋は楽しいし、やりがいもある。 本書は、私が葉々社を開業するまでと、開業してからの記録である。毎日、どんなことを考えながら本屋の仕事を継続してきたのか、また、目の前に立ちふさがる課題に対して、どう向き合ってきたのかについて、具体的な数字を示しつつ振り返っている。 本屋が好きな人、本がないと生きていけない人たちのことを想像しながら原稿を書いた。本書をきっかけにして、全国各地に小さな本屋がもっと増えていくことを願っている。
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【古本】古本屋たんぽぽのあけくれ|夏葉社
¥2,000
SOLD OUT
詩を愛する夫婦が1963年、高知に小さな古書店を開きました。 「タンポポ書店」です。 店には詩集も並んでいましたが、それ以上に雑本が並び、入り口には50 円均一の棚もありました。生まれてきた3人の子どもを養うため、夫は長距離トラックに乗り、妻は店舗だけでなく、催事場やスーパーでも古本を売ります。 夫が病死しした後も、妻の片岡千歳さんは 2004 年まで、ひとりで「タンポポ書店」を続 けました。 本書は 2004 年に片岡千歳さんが自費出版した随筆集の復刊です。 古本好きには知られていた本ですが、発行部数が少なく、長いあいだ入手困難の一冊でした。片岡さんの文章は生活に根ざした文章であり、あたたかみがあって、読む者の心を解きほぐします。 本書は現在ではなかなか見られない「貼り箱」をつかった、贅沢な仕様です。一度といわず、何度でも読み返していただけたらうれしいです。 ■片岡千歳 1935年、山形県堀内村(現、舟形町)生まれ。 63年に夫・片岡幹雄とともに高知県高知市で古書店「タンポポ書店」を開店。 同店は2004年に閉店するまで多くの人に親しまれた。 詩集に『きょうは美術館へ』『最上川』など。 2008年死去。 サイズ:132×185/ 320p / フランス装・函入り 発行年月:2023/10/20
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【古本】絵本のなかへ帰る|高村志保|岬書店
¥2,500
限定1500部の希少品です。 髙村さんは長野県茅野市にある書店「今井書店」の店主。 書店の創業者である父が読んでくれたたくさんの絵本。 髙村さんはその絵本の魅力を1冊1冊紹介しながら、 過ぎ去った昔に思いを馳せます。 初めて出会った絵本のこと。 子育てに苦しんだとき、息子に読んだ絵本のこと。 いまは亡き人と話し合った大切な絵本のこと。 この本を読むと、なにより絵本を読みたくなります。
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【古本】本屋さんしか行きたいとこがない|島田潤一郎
¥2,000
SOLD OUT
夏葉社さんの別レーベル岬書店から刊行。 ひとり出版社の夏葉社の島田潤一郎さんが全国の本屋さんを巡ったエッセイと、ひとり出版社の視点から見た業界のことなどを書いたエッセイの2部構成となっています。
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【古本】絵本をあなたに贈る|髙村志保
¥1,000
SOLD OUT
長野県茅野市にある小さな本屋さん・今井書店の店主が綴る、子どもの本の魅力と、本のある日々の幸せと喜び。愛しい本と出会う、大事な本と再会する、扉がそっとひらくエッセイ集。 愛しい本と出会う 大事な本と再会する 『たびする木馬』『はるとあき』『かさじぞう』『ねぼすけスーザのおかいもの』『ごんぎつね』『オレゴンの旅』『こまゆばち』『街どろぼう』『おにたのぼうし』『大草原の小さな家』『星と伝説』『オズの魔法使い』…… 楽しいとき、寂しいとき、何かを誰かを探しているとき。 あなたに読んでほしい 子どもの本、ときどき大人の本のこと。 絵本を子どもたちに届け続けている 小さな本屋さんの、心ほどけるエッセイ集。 *装画・挿画 牡丹靖佳 ◾️髙村志保 (タカムラ シホ) 1967年茅野市生まれ。今井書店店主。斎藤惇夫氏から贈られた言葉「静かにゆく者は遠くへゆく」を胸に、美しい物語を売り、届け、絵本の喜びについて講演する日々を送る。著書に『絵本のなかへ帰る 完全版』。
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【古本】ことばの生まれる景色|辻山良雄 (文) nakaban (絵)
¥800
SOLD OUT
東京・荻窪の本屋「Title」の店主、辻山良雄が選んだ大切な本。 画家nakabanは、その魂をすくいとるように絵を描きました。 エッセイ集としても画集としても楽しめる、絵と文が並び立つ、オールカラーの贅沢な一冊! 古びない魅力を持つ古典的作品を中心に、現代作家たちまで網羅したブックガイドとしても楽しめる本です。
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ブックオフ大学ぶらぶら学部|岬書店
¥2,000
全国47都道府県に店をかまえ、本のある場所として、多くの読者に支持されている店ブックオフ。けれど、「本屋さん好き」の間でブックオフの名前が出ることはほとんどありません。業界からは敵視され、あるいは軽く見られて、ブ ックオフとはなんなのか、という問いは長年おざなりにされてきました。 本書は、武田砂鉄さん、山下賢二さん(ホホホ座)、馬場幸治さん(古書ビビビ) などブックオフに日々通う8名がブックオフについて語り、書きおろした本です。
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【古本】第一藝文社をさがして|早田 リツ子
¥2,000
夏葉社 (2021/12/25)
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【古本】本屋で待つ|佐藤友則、島田潤一郎
¥800
町の人たちがなんでも相談にくる広島の山間の本屋「ウィー東城店」。地域の小売店の可能性と、そこで成長する若者たちの姿を描く。 人口約7000人の町にある「ウィー東城店」。 老舗書店の長男だった佐藤さんは、町民の相談ごとに耳を傾け続ける ことで、赤字続きだった店を立て直します。 「電化製品がこわれた」 「年賀状の字がもう書けない」 「普通免許をとりたいけど、母国語のポルトガル語しか読めない」 町の人びとは、本屋へ行けばなにかヒントがある、と考えて、 本屋にやってきます。 その本にたいする信頼、そして本を売る人への信頼が、ウィー東城店を 特別な店に変えていきます。 本書が感動的なのは、ウィー東城店が町の人びとの相談ごとのひとつとして、 次々に学校へ行けなかった若者たちを雇用し、彼らが社会へ出るための 後押しをしていることです。 本のある場所で、本を求める人と会話することが、若者たちの心を少しずつ 癒やしていきます。 本書はその貴重な記録でもあります。 装画・挿絵はマンガ『急がなくてもよいことを』が好評なひうち棚さん。
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【古本】本屋、ひらく|本の雑誌編集部
¥1,200
この町に、本屋があったらいいなと思った── 「書店が減っている」といわれる中で、新しい本屋を開く人たちがいる。 そんな22人がリアルな言葉で綴る、本屋への想いと商いの日々。 [登場書店] 本屋・生活綴方 葉々社 本屋イトマイ ポルベニールブックストア UNITÉ 冒険研究所書店 BOOKNERD PEOPLE BOOK STORE つまずく本屋ホォル 小声書房 NAYABOOKS TOUTEN BOOK STORE 本のお店スタントン 本は人生のおやつです!! 本屋ともひさし 本と、珈琲と、ときどきバイク。 汽水空港 本の轍 BOOKSライデン aru TUGBOOKS バックパックブックス [コラム 本屋について知る] すずきたけし 渡辺佑一(一冊!取引所) 下田裕之(早春書店) 和氣正幸(BOOKSHOP TRAVELLER)
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【古本】私の愛おしい場所 BOOKS f3の日々|小倉快子
¥1,000
新潟市の本屋兼ギャラリー、BOOKS f3が閉店するまでを綴った日記・エッセイ。
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【古本】差し出し方の教室|幅允孝
¥1,500
SOLD OUT
「人が本の場所に来ない時代」に「人がいる場所へ本を持っていく」仕事を積み重ねてきたブックディレクターが、選書以上に大切にしてきたこと―― それは選んだ本をどう差し出すのかということ。そして、これまでに重ねてきた仕事から、同じ「もの」や「こと」でも差し出し方によって、相手への伝わり方が変わるということに気がつきました。 小売店舗で売られる商品も、ダンスフロアに流れる音楽も、観光地の名産品も、自らが愛してやまない「それ」を確かにそこにいる小さな一個人に向けて、「らしく」伝える方法に頭を悩ませる人は多いはず。コロナ禍で遠のいた人との距離にますますその想いを深めているのではないでしょうか? そこで、各界の差し出し手の元を訪ね、距離を越えて届けるためのヒントを探りました。 さらに、これまでに著者が手掛けてきた仕事を振り返りながら、様々な場所での多様な本の差し出し方も紹介しています。
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【古本】音楽のような本がつくりたい: 編集者は何に耳をすましているのか|木村 元
¥1,500
「音楽のような」本とは? それは「コトバにならないハートを伝える」書物とでも云いましょうか…。 情報の伝達や蓄積には不向きな「紙の本」を介しての創り手/読み手の交歓 それをあらためて見つめ、問いかけるのが本書です。 好評重版『音楽が本になるとき』の端正でつつましやかなテイストを保ちつつ 今回のエッセイ集には、社会への眼差・哲学的な思索が染みわたり、 加えて「書物」愛や、「企画・編集」にかける情熱、そして「出版」への開けた視座 ――そんなアクティブな語りがほとばしり出、読む者の胸に迫ります。