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【古本】歌集 ここでのこと|ELVIS PRESS刊行

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愛知県にゆかりのある9人の歌人、谷川電話、戸田響子、小坂井大輔、寺井奈緒美、辻聡之、野口あや子、千種創一、惟任將彥、山川藍が、県内の様々な場所を想いながら作歌したアンソロジー歌集。

愛知県文化芸術活動緊急支援金事業/アーティスト等緊急支援事業「AICHI⇆ONLINE」の企画の一環で制作した1冊。

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友だちのアフロヘアーを通過するあいだ微風は複雑になる(谷川電話)

人の減りゆくオフィスに残りパソコンはデジタル音の嗚咽をもらす(戸田響子)

大村知事と河村市長が肩を組む写真を魔除けのために持ってる(小坂井大輔)

お月さまだけは変わらず出迎えるすべて駐車場に変わっても(寺井奈緒美)

天国の気配に満ちて対岸のパン屋はパンを焼き尽くしたり(辻聡之)

爆音に罪のいざない、きよらなる反骨心が街を照らして(野口あや子)

動くのが蝶、動かないのが花ならばその絵はまったく花にあふれる(千種創一)

ヨガをするひとびとよこたはる安置されてゐるかのやうなしづけさ(惟任將彥)

一人ずつ体温により許されて大きな門をゆっくりくぐる(山川藍)

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装画、挿画はイラストレーター、宮崎信恵(STOMACHACHE.)による。

新型コロナウィルスの感染拡大により、当たり前のように続くと思っていた私たちの日常は一変しました。特に、他者との対面での交流や、移動の自粛を求める‟要請”が私たちの生活とこころに与えた影響は小さくないものでした。

地球に住むすべての人にとって無関係ではいられない今回の事態ですが、各々の事情や環境によって受ける影響は様々です。また、移動が難しくなり行動範囲が狭くなったことで「世界が狭くなった」という声も散見しましたが、一方でこれまで見過ごしてきた半径1キロくらいの地図の解像度がぐっと上がったと見ることもできるのではないでしょうか。個々(ここ)の断片的なシーンと世界を同時に襲った未曽有の事態という大きなものがたり。ミクロとマクロの視点を行き来することで、自分の居る場所を改めて意識することができるのではないかと思います。

コロナ禍において刊行された短歌・詩のアンソロジー。

古本の状態:良好です。

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